Syl Johnson - Photo by Clayton Call/Redferns
シカゴのソウル&ブルース・レジェンド、シンガー&ギタリストの
シル・ジョンソン(Syl Johnson)が死去。2月6日に彼の家族が発表しています。死因については明らかにしていません。85歳でした。
ジョンソンの娘でグラミー賞にノミネートされたシンガーのシリーナ・ジョンソンを含む家族は声明で「ジョンソンは、その音楽とサウンドに関連して、常に正義を追求するために立ち上がった、熱狂的で激しい闘志の持ち主でした。彼の楽曲とレガシーは完璧なものとして記憶され、それを経験したすべての人にとって歴史的な青写真として記憶されるでしょう」と述べています。
シルの兄でミュージシャン仲間のジミー・ジョンスンは2022年1月31日に93歳で亡くなっています。
シル・ジョンソンは、1936年ミシシッピ州ホリースプリングス生まれ。本名はシルヴェスター・トンプソン。シカゴのレーベルTwinightから1968年に『Dresses Too Short』でデビューし、1960年代から70年代にかけて、ソウルやブルースのレコードをリリースして注目を集めました。
この『Dresses Too Short』には、パブリック・エナミー)「Fight the Power」、ウータン・クラン「Shame on a N***a」、エリック・B&ラキム「I Know You Got Soul」、ジェイ・Z&カニエ・ウエスト「The Joy」[ft. Curtis Mayfield]、デ・ラ・ソウル「The Magic Number」など、数え切れないほど多くの人にサンプリングされた、ヒップホップで最も多くサンプリングされた曲のひとつと言われている「Different Strokes」が収録されています。
WhoSampledによると、ジョンソンのオリジナルの一部を使用した曲は300曲以上あり、ヒップホップで最も影響力のある音楽のひとつとなっています。
ジョンソンは10枚以上のスタジオアルバムを発表。2010年にはジョンソンのキャリアを網羅したボックスセット『Complete Mythology』が発売され、この作品でジョンソンは、グラミー賞の最優秀歴史的アルバム賞と最優秀ライナーノーツ賞にノミネートされました。
2015年には『Syl Johnson: Any Way the Wind Blows』というドキュメンタリー映画が公開されました。