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ヴァン・ヘイレン「Hot For Teacher」のミュージックビデオ、メンバーの子供時代を演じた子役の1人が当時を振り返る

2022/02/03 15:30掲載
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Van Halen -
Van Halen - "Hot For Teacher" (Official Music Video)
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)の「Hot For Teacher」のミュージックビデオでは、4人の子供たちがバンド・メンバーの子供時代を演じました。そのひとりで、マイケル・アンソニー役を担当したヤノ・アナヤが、英Classic Rock誌のインタビューの中で、当時を振り返っています。

Q:「Hot For Teacher」のビデオでは、どうして子供時代のマイケル・アンソニーを演じることになったのですか?

「僕は当時13歳で、ヴァン・ヘイレンは好きなバンドのひとつだったんだ。それ以前にもCMや映画『クリスマス・ストーリー』に出演していたので、マネージャーから留守番電話に“今度のヴァン・ヘイレンのビデオでマイケル・アンソニー・ジュニアの役を演じるオーディションがある”というメッセージが入っていたときは、本当に興奮したよ。心の中では“なんてこった、僕はマイケル・アンソニーにそっくりだ、これは僕の仕事だ”と思っていたんだ」

Q:撮影で会う前に、他の子供たちを知っていましたか?

「いいえ。ハリウッドでオーディションを受けて、その2日後にコールバックがあって、その2日後に仕事が決まったという連絡があったんだ。ロケ地のロスフェリスにある高校(ジョン・マーシャル・ハイスクール)に着くまで、他の人には会わなかった。この学校は、映画やコマーシャルでよく使われていたので、運営されていなかったんだ」

Q:撮影当日のことで覚えていることはありますか?

「撮影は4日かかった。初日の朝9時半に着いて、母に“バンドに会いに行きたい、それが優先だ”と言った。それから彼らのトレーラーを見つけて、ドアをノックした。アレックス・ヴァン・ヘイレンが出てきて、僕を見て“どうした?”と言ったので、僕はこう言った。“僕は出演者の一人で、マイケル・アンソニー・ジュニアを演じるんだけど、君たちと一緒にいられるかどうか確かめたかったんだ”。すると彼は“さあ入って”と言ったので、僕は“やったー!”となったんだ」

Q:あなたは13歳の子供でした。あなたが一緒にいるとき、彼らはどうでしたか?

「ヴァン・ヘイレンらしい最高の振る舞いをしてくれたよ。行動に制限がなかったからね。アレックスが“裏でビールでも飲んでこいよ”と言うので、そこに行ってみると、デイヴィッド・リー・ロスがいた。彼は僕を見て“お前は誰だ?なんで俺たちのトレーラーに子供がいるんだよ”って言っていた。アレックスは“心配するな、彼はキャストの一員だ、俺らと一緒に過ごしているんだ”と言ってくれたんだ。

トレーラーの後ろにはアイスボックスがあって、コーラとシュリッツ・モルト・リカーのビールだけが置いてあった。それで、そのうちの2本を持って正面に行くと、アレックスが(お酒の飲み方の)ショットガンで勝負を挑んできたんだ。僕は“僕は13歳、朝の10時20分にアレックス・ヴァン・ヘイレンと一緒にシュリッツ・ビールを飲んでいる”と思ったよ。僕はその1本のビールを飲んだだけで、ものすごく酔っぱらってしまった」

Q:本物のマイケル・アンソニーはどんな人でしたか?

「とてもクールな人だった。彼はとにかく冷静。エディも同じように静かな人だった。デイヴも子供と一緒にいるのは好きじゃなかったと思う。でも、アレックスは僕が誰なのか、どこから来たのかを知りたがっていた」

Q:実際にビデオを撮影したときの一番の思い出は何ですか?

「一番印象に残っているのは、先生がテーブルの上で踊っているときに、子供たちがみんな先生の足を見ているところ。監督が“彼女の足をつかめ!”と叫んでいた。僕は母を見て“やった方がいいの?それっていいの?”と言うと、母は“自分の仕事をしなさい”と言った。僕はそんなことをするのがとても恥ずかしかったんだ」

Q:エディと一緒に過ごす時間は多かったですか?

「うん。僕が大好きだった“Running With The Devil”のイントロを弾いてほしいと、勇気を出してお願いしました。彼は僕をトレーラーの後ろに連れて行き、小さな小さなアンプとギターを取り出して、僕のためだけに一人で演奏してくれたんだ。その経験はとても素晴らしいものだったよ」