Philip Paul - Photo by: WCPO
後にツイストブームを巻き起こした「The Twist」をはじめ、「Fever」や「Please Come Home for Christmas」などの名曲のオリジナル・レコーディングに参加した伝説的なR&B/ジャズ・ドラマー、
フィリップ・ポール(Philip Paul) が死去。米TV局WCPOによると、フィリップ・ポール・トリオのピアニストであるトム・シュナイダーは、ポールが1月30日の夜に新型コロナウイルスによって亡くなったことを確認しています。96歳でした。
ニューヨークで生まれ育ったポールは、音楽一家に生まれた。父と叔父がアフロカリビアンのジャズバンドで演奏していたこともあり、幼い頃からライヴ音楽に親しみ、すぐにドラムに興味を持つようになる。
13歳になる頃には、父親のバンドで演奏していた。20代前半には、アーサー・プリソック、バド・パウエル、ディジー・ガレスピーなどの有名アーティストと共演していた。
1951年にシンシナティに移り、シンシナティのセッション・ドラマーとして名を馳せた。
1952年から1965年までキングレコードのスタジオドラマーを務め、350以上のレコーディングに参加した。この時期、ポールは、ハンク・バラード、ミルト・バックナー、フレディ・キング、グランパ・ジョーンズ、カウボーイ・コパス、ボニー・ルーなど、ジャズ、ブルース、カントリー、R&Bのさまざまなアーティストと仕事をした。
ハンク・バラードは、後にチャビー・チェッカーによって有名になった 「The Twist」の最初のレコーディングをリリースした。オリジナル・ヴァージョンのバックビートを作ったのはポールだった。
ポールの演奏ではこのほか、リトル・ウィリー・ジョンの「Fever」やチャールズ・ブラウンの「Please Come Home for Christmas」などが有名。
ポールがスタジオ以外でも、ジョン・リー・フッカー、アルバート・キング、スモーキー・スマザーズなど、多くの有名アーティストのバックを務めた。
2016年にはシンシナティ・ジャズ・ホール・オブ・フェイム入りを果たしている。
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