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シカゴ・ブルース・レジェンド、ジミー・ジョンスン死去

2022/02/02 12:12掲載
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Jimmy Johnson - Lola Reynaerts / Delmark Records
Jimmy Johnson - Lola Reynaerts / Delmark Records
シカゴ・ブルース・レジェンド、ギタリスト/ヴォーカリストのジミー・ジョンスン(ジョンソン/Jimmy Johnson)が死去。妻のシェリーがシカゴ・サンタイムズ紙に伝えたことによると、脳卒中を患い、大腸がんを克服していたジョンスンは、1月31日に米イリノイ州ハーベイにある自宅で亡くなっています。93歳でした。

ジミー・ジョンスンことジェイムス・アール・トンプソンは10人兄弟の一人として1928年11月にミシシッピー州ホーリー・スプリングで生まれる。

1950年に家族とともにシカゴに移り住み、溶接工として働きながら、余暇にはギターを弾いていた。1959年にスリム・ウィリスと一緒にプロとして活動を始めた。

ジミーは、シル・ジョンスンの実兄であり、弟のステージネームに合わせてジミー・ジョンスンと名乗った。彼の弟にはマジック・サムと共演したベーシスト、マック・トンプソンもいる。

ギタリストとしては、バディ・ガイやオーティス・ラッシュの影響を受けた。フレディ・キング、アルバート・キング、マジック・サム、オーティス・ラッシュ、エディ・クリアウォーターなどと共演した。

1960年代に入ると、ジョンソンはソウル/R&Bにも手を広げ、オーティス・クレイ、デニス・ラサール、ガーランド・グリーンらと活動した。1974年頃にはブルースに回帰して、ジミー・ドーキンスと活動した1975年にはオーティス・ラッシュと日本ツアーを行った。

1980年の第1回ブルース・ミュージック・アワードで受賞するなど順調なキャリアだったが、1988年12月にインディアナ州でツアー用のバンが事故に遭い、バンドメイトが亡くなり、自身も負傷して、音楽業界から長期的に離脱した。

1994年にアルバム『I'm A Jocky』を発表して復帰。2019年には91歳で新録スタジオ・アルバム『Every Day Of Your Life 』を発表してファンを驚かせた。

ジョンスンは2016年にブルースの殿堂入りを果たした。2020年にはリビング・ブルースから「ベスト・ブルース・ギター・プレイヤー」として表彰された後、翌年には「ブルース・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。