Sam Lay - Paul Natkin/Alligator Records
ハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)、
マディ・ウォーターズ(Muddy Waters)、
ボブ・ディラン(Bob Dylan)、
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド(The Paul Butterfield Blues Band)などと共演したシカゴのブルース・ドラマー、
サム・レイ(Sam Lay)が死去。彼が所属するレコード会社であるAlligator Recordsが明らかにしています。シカゴ・サンタイムズ紙によると、レイは心臓病を患っており、シカゴの自宅近くの介護施設に運ばれ、到着後すぐに亡くなっています。86歳でした。
サム・レイは1935年3月アラバマ州バーミンガム生まれ。1950年代にオハイオ州クリーブランドで初めてプロとして演奏した後、シカゴに移り、リトル・ウォルターのバンドに参加する。次の仕事はハウリン・ウルフのバンドで、「Killing Floor」、「I Ain't Superstitious」、「The Red Rooster」、「Goin' Down Slow」、「300 Pounds Of Joy」などを録音した。60年代には、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドに参加。ボブ・ディランが1965年に発表した名作『Highway 61 Revisited』ではドラムを担当し、1965年に<ニューポート・フォーク・フェスティバル>でディランがエレキギターを弾き、フォークシーンに衝撃を与えた際にもドラムを叩いていたという。1969年には、マディ・ウォーターズの『Fathers & Sons』でドラムを担当した。
1969年の『Sam Lay In Bluesland』は、彼が自分の名前で録音した最初の作品であり、その後、バンドリーダーとして6枚のアルバムを録音した。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの一員として、2015年にロックの殿堂入りを果たした。またサム・レイは、ブルースの殿堂、ジャズの殿堂入りも果たしている。