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ボノ「U2というバンド名はあまり好きではない」「歌えるようになったのは最近」「U2の曲を聴いて恥ずかしい思いをしたことがある」

2022/01/19 10:01掲載
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Bono
Bono
U2ボノ(Bono)は、U2というバンド名について「あまり好きではない」と言い、また初期の自分の声は好きではなく「歌えるようになった最近のこと」だとも言い、さらにU2の楽曲を聴いていて恥ずかしい思いをしたことがあると話しています。

Hollywood Reporterのポッドキャスト「Awards Chatter」に出演したボノとジ・エッジ(The Edge)は、U2というバンド名について、2人とも満足していなかったことを話しています。

U2というバンド名は、1978年にFeedback、THE HYPEというバンド名で活動していたときに、友人でありミュージシャンでもあるスティーヴ・アヴリルが考えたものです。彼らが、自分たちの名前が独創的でないと感じたため、スティーヴルに提案を求めたと言います。

ジ・エッジは「彼はいくつかの提案をしてきて、そのうちのひとつがU2だったんだ。その中でU2は、僕らが本当に求めていた名前として飛びついたものではなく、僕らが最も嫌っていた名前だった。僕らがこの名前を気に入ったのは、このバンドがどんな音を出すのか、どんなことをするのか、名前からはわからないということだった」と話しています。

ジ・エッジは最終的にこの名前に賛成しましたが、ボノは今でもこの名前を好きではない言います。

「今でもそう思っていないよ。本当にそう思っていないんだ。僕はある種の失読症におそわれた。ビートルズが悪いダジャレだとは気がつかなかったんだ」と彼は笑いながら言い、「文字と数字の意味合いを頭の中で考えていたら、スパイ機だとか、Uボートだとか、未来的なものになっていたんだ。でも、それがある種の黙認を意味していることがわかったので、僕はこの名前が好きではない。今でもまだこの名前はあまり好きではないんだ」

またボノは、U2の1980年のデビュー・アルバム『Boy』での自分のパフォーマンスを嘆きました。なぜこのアルバムを聴きにくいと思うのかという質問に対して、ボノは「声だよ。バンドの音は素晴らしいんだけど、声がとても緊張していて、男性的(マッチョ)ではないんだ。アイルランド人のマッチョは緊張していた」

「ラモーンズを聴いて、ジョーイ・ラモーンの美しいサウンドを聴いて、自分はそんなロックンロール・シンガーになる必要はないと気づいたのは、僕にとっての大きな発見だった。僕がシンガーになったのは最近のことだよ。ある人の耳にはまだ届いていないかもしれないけど、それは理解できる」

また、ボノはU2の曲を聴いていて恥ずかしい思いをしたこともあるそうです。

「僕たちの曲がラジオから流れてきたとき、車に乗っていた僕は、ダブリンで言うところのスカーレットになっていたことがある。ただ恥ずかしいだけ。U2は恥ずかしさというものをかなり押し出していると思うんだよ。それこそがアーティストとしての居場所なのかもしれない。自分が恥ずかしいと思う痛みのレベルと、自分が恥ずかしいと思うレベルのギリギリのところにいるのかもしれない。それと、歌詞もね。『Boy』や他のアルバムでは、とてもユニークでオリジナルな素材がスケッチされているように思う。でも、細部を埋めていないとも思うんだ」