ノルウェーのプログレッシヴ・ロック/メロディック・ロック・バンド、
モーロン・ポリス(Moron Police)のドラマーであるトーレ・オムランド・ペテルセンが死去。バンドのSNSによると、トーレは1月15日、交通事故に遭い、致命的な怪我を負って亡くなっています。
以下、バンドの声明より
「僕たちのドラマーであり、親友でもあるトーレ・オムランド・ペテルセンが、昨日、交通事故で致命的な怪我を負い、亡くなったことをお伝えしなければならないことを大変残念に思います。
僕たちはショックを受けています。昨日は泣きながら思い出話をしたり、近くや遠くの友人と話したりして過ごしました。僕たちはとても小さなコミュニティに属しているので、この出来事は僕たち全員に大きな影響を与えています。
大切な人を失った悲しみを癒すために、僕たちに言えることは何もありません。この時点では、言葉は無意味だと思います。しかし、トーレに会う機会のなかった皆さんのために、彼について少しお話ししたいと思います。
トーレに初めて会ったのは、僕が16歳くらいのときでした。僕たちのバンドがドイツでライヴをすることになったのですが、当時のドラマーが来られなくなってしまったのです。そこにトーレがやってきた。そして、彼はそこにとどまりました。
ドラムの腕前もさることながら、彼の笑い声はまさに伝説的だった。彼の笑い方は象徴的で、その場にいる人を明るくさせるものだった。トーレは、誰からも愛される唯一無二な人物だった。彼は信じられないほど親切で、思いやりがあり、とても楽しい人だった。彼からは太陽の光と笑いが溢れていました。
彼は僕の親愛なる友人であり、兄弟だった。僕の音楽の同胞。僕の小さな太陽と笑いの塊だった。彼がいなくなった今、世界はとても暗くなったように感じます。
彼は、僕たちが常に心に留めておくべき大切な思い出と、彼がとても誇りに思っていた音楽的遺産を山のように残してくれました。それが、くだらないことでも。
この大変な時期に、彼のご家族にお悔やみを申し上げます。
僕たちはいつもあなたを愛しています、トーレ。
-ソンドレ、クリスチャン、ラーズ」
モーロン・ポリスは、ノルウェーのファールスンにてソンドレ・スコレヴォルを中心に結成。ソンドレとトーレ・オムランド・ペテルセンは当時別のバンドで活動をしていたが、音楽性の変化に合わせて新たなバンドを結成する必要性を感じ、モーロン・ポリスを結成する。
2020年1月には日本デビュー盤としてアルバム『海映(うみばえ)の夢想劇』をリリース。キーボードを主体とするファンタジックな空気感がプログレッシヴ・ロックやメロディック・ロックのファンを問わず反響を呼んだ。バンドは日本のアニメ、ゲーム音楽からの影響もあると言う。