ロニー・スペクターことヴェロニカ・ベネットは、マンハッタンのスパニッシュ・ハーレム地区で生まれる。彼女は幼い頃から歌い、姉のエステル・ベネット、いとこのネドラ・タリーとともに家族でグループを組んでいた。当初は“ダーリング・シスターズ”と呼ばれていたが、“ロニー&レラティヴス”に改名し、最終的には“ザ・ロネッツ”となった。60年代初頭にはライヴ活動で成功を収める。その後、フィル・スペクターのフィレス・レコードのオーディションを受け、フィル・スペクターが興味を持ち、契約を交わす。1963年に「Be My Baby」がヒット。その後も「Walking In The Rain」「Baby, I Love You」「Do I Love You」などをヒットさせる。ザ・ロネッツは、ローリング・ストーンズやエリック・クラプトンなどのメジャーなロック・アーティストとツアーを行った。ビートルズは1966年の全米ツアーにザ・ロネッツを抜擢。ザ・ロネッツはこれを最後に1966年に解散した。
ロニー・スペクターは、1968年にフィル・スペクターと結婚。フィルは彼女を虐待し、1974年に離婚が確定した。ロニー・スペクターは1990年の回顧録『Be My Baby: How I Survived Mascara, Miniskirts, and Madness』の中で、虐待について告白している。