Australian Bird Calls / Songs of Disappearance
オーストラリアでは、絶滅危惧種の鳥の鳴き声だけで作られたアルバムがヒット。2021年12月、オーストラリアのアルバム・チャートTOP50では、一時的にテイラー・スウィフトを抑えて3位にランクインしました。
『Songs Of Disappearance』は、オーストラリアの絶滅危惧種の鳥の鳴き声を集めたアルバム。
12月のほとんどの期間、オーストラリアで最も売れたアルバムはアデルで、それにエド・シーランが続いていましたが、『Songs Of Disappearance』はその2枚に続いて、一時的ですが3位にランクインしました。
『Songs Of Disappearance』は制作したのは、アンソニー・アルブレヒトが主宰する芸術団体「Bowerbird Collective」。アンソニーは音楽家であり、チャールズ・ダーウィン大学の博士課程に在籍し、スティーブン・ガーネット教授の指導を受けています。
米ラジオ局NPRの取材にアルブレヒトは「スティーブンは、僕と同じように少しクレイジーな人なんだよ。野心的な提案であることはわかっていたんだけど、彼はやりましょうと言ってくれたんだ」と語っています。
『Songs Of Disappearance』は、オーストラリアの鳥の6種に1種が絶滅の危機に瀕しているという大学の報告書とともに発表されました。このアルバムにはこれらの種のうち53種が収められています。
アルバムの売り上げは、自然保護団体バードライフ・オーストラリアに寄付されます。
同団体の代表ショーン・ドゥーリーは、このような認識の高まりが変化をもたらす可能性があると語っています。「コミュニティが協力してくれれば、政府に正しいことをするよう圧力をかけることができます。私たちは、これらの保護活動が効果的であることを知っています」
『Songs Of Disappearance』はYouTubeほかで聴けます
■アルバム・トレーラー映像
■『Songs Of Disappearance』