James Mtume - Photo by David Corio/Redferns
1971年から1975年まで
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のバンドに参加し、後に自身が率いるグループである
エムトゥーメイ(Mtume)でヒットを飛ばしたミュージシャン/作曲家/編曲家/ラジオDJ、
ジェームズ・エムトゥーメ(James Mtume)が死去。米Pitchforkは彼の息子Fauluに亡くなったことを確認しています。76歳でした。
ジェームズは、ジャズサックス奏者ジミー・ヒースの息子で、ジェームズ・ヒース・ジュニアとしてフィラデルフィアに生まれました。父親と叔父がジャズグループ、ヒース・ブラザーズを結成していたこともあり、早くからジャズに親しみました。
まずはパーカッショニストとして音楽の道に足を踏み入れた彼は1969年には、叔父のアルバート・"トゥーティー"・ヒースのアルバム『Kawaida』に、ドン・チェリーやハービー・ハンコックとともにパーカッションで参加。1971年から1975年にかけてはマイルス・デイヴィスと共演し、有名な「On the Corner」セッションにも参加しました。また、ソニー・ロリンズ、ファラオ・サンダースなどのアルバムにも参加しています。
1983年にはジャズ、ファンク、R&Bのハイブリッド・バンド、エムトゥーメイのシングル「Juicy Fruit」が大ヒット。この曲は、後に多くのヒップホップ・アーティストによってサンプリングされました。
バンドのエムトゥーメイでの活動以外にも、ジェームスは多作なソングライター、セッションマン、プロデューサーとして活躍。レジー・ルーカスと共同で、ロバータ・フラックとドニー・ハサウェイの「The Closer I Get to You」、ステファニー・ミルズの「Never Knew Love Like This Before」を作曲。メアリー・J・ブライジ、Rケリーなどとも仕事をしました。
彼はまた、ニューヨークのKISS 98.7 FMでラジオDJを担当しました。