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メタリカなど米国ミュージシャンたち、ツアー中止を防ぐために新型コロナを嗅ぎ分ける訓練を受けた犬を採用

2022/01/09 01:26掲載
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Bio Detection K9  dog
Bio Detection K9 dog
メタリカ(Metallica)をはじめ、米国ではいくつかのミュージシャンたちがツアーの中止を防ぐために、新型コロナウイルスを嗅ぎ分ける訓練を受けた犬を採用しています。メタリカのマネジメント会社のスタッフは「犬は大活躍で、検査よりも正確だよ」とコメントしています。

米ローリングストーン誌によると、ミュージシャンやツアー関係者、家族やバックステージのゲストなどからウイルスを嗅ぎ分けているという。犬たちはウイルスの匂いを嗅いだら座るように訓練されています。

犬の訓練プログラムを監督しているBio Detection K9のCEOで、空軍の獣医でもあるジェリー・ジョンソンによると、犬は訓練期間は約6週間。

「犬の本能的な行動を理解すれば、非常に理にかなっている」とジョンソンは説明し、「犬はお互いに匂いを嗅ぎ合って、相手の犬がウイルスを持っているかどうかを確認しています。私たちは、犬が興味を持ちそうなものを探すように訓練しているのです」と付け加えています。

メタリカは2021年秋の公演や、先月にサンフランシスコで行われた40周年記念ライヴで、この犬を採用しており、今後はトゥール(Tool)やカントリー歌手のアシュリー・マクブライド)など、様々なアーティストが採用する予定です。

犬たちの訓練の成功は証明されているという。昨年秋に行われたエリック・チャーチのツアーでは、自分は陰性だと思っていた何人かのスタッフが、犬の検出によって実際に陽性であることが判明しました。

チャーチとメタリカのマネジメント会社であるQプライム社のジョン・ピーツは、米ローリングストーン誌に次のように語っています。「これまでのところ、犬は大活躍だよ。犬がミスしたことはない。犬は検査よりも正確だ」

現在、12匹の犬が働いており、さらに7、8匹の犬が訓練を受けているという。訓練では、手や足ではなく、マスクの匂いを嗅ぐことで、感染力の高いオミクロン株も検出できるように調整されているという。ジョンソンによると、犬は通常の検査よりも効果的であるだけでなく、1人あたり約2ドルと安価であり、また、綿棒でやる検査よりも、犬が匂いを嗅ぐこちらのほうが「より友好的」であると好評のようです。