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米国では2021年 CDの販売枚数が17年ぶりに増加

2022/01/07 11:40掲載
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米国では2021年、CDの販売枚数が17年ぶりに増加しました。米ビルボード誌が報じたMRC Data社の「2021年米国年末レポート」によると、2021年のCDの販売枚数は4,059万枚に達し、2020年の4,016万枚から1.1%増加しました。CDの増加は2004年以来です。

CD販売枚数の増加は、アデル、テイラー・スウィフト、BTSといういくつかのトップ・アーティストによるものです。

アデルの新しいアルバム『30』は89万8,000枚販売され、2021年に米国で最も売れたCDとなりました。『30』は、11月中旬に発売されてからわずか1ヶ月半で、2021年の1年間で米国で販売された全CDの2.15%を占めました。仮に、2021年に『30』が発売されていなければ、CDの総販売枚数は前年比で減少していたと考えられます。

テイラーは、最近再レコーディングした『Fearless』(CD販売枚数26万3千枚)と『Red」(同23万7千枚)で2位と3位を占めました。

BTSは、「米国における2021年のCDアルバムの売上トップ10」に『Map of the Soul: 7』と『Be』の2枚のアルバムがランクインしています。

BTS、アデル、スウィフトの3組を合わせると、2021年の全CDアルバム販売枚数の7.1%を占めています。

アデル、スウィフト、BTSのようなアーティストが年間のCD販売枚数の増加に貢献できた理由の一つは、CDに音楽グッズや非音楽グッズの両方をパッケージしたことです。例えば、アデルのアルバム『30』には、3曲のボーナストラックを収録したTarget限定版や、CDに加えてTシャツやポスターを同梱したボックスセットがありました。

BTSは、『Be』のCDにフォトカード、ポストカード、ポスターなどを同梱したボックスセットを用意しました。また、テイラーの『Fearless (Taylor's Version)』と『Red (Taylor's Version)』には、テイラーの公式ウェブストアで直筆サイン入りのCD版が販売されました。

またCD販売枚数の増加につながったのは新譜だけではありません。発売から1年半以上経過し、ビルボード200アルバムチャートで100位以下になったアルバムを指す「カタログCD」の販売枚数も2021年には1.4%増加しています。米ビルボード誌はその理由として、メジャーアーティストが追加特典付きのアルバムをリリースしたことや、2020年のパンデミックによって閉鎖されていた小売店が再開したことなどを挙げています。

■米国における2021年のCDアルバムの売上トップ10

Adele, 30 (898,000)
Taylor Swift, Fearless (Taylor’s Version) (263,000)
Taylor Swift, Red (Taylor’s Version) (237,000)
Carrie Underwood, My Savior (217,000)
TOMORROW X TOGETHER, The Chaos Chapter: Freeze (215,000)
Taylor Swift, Evermore (213,000)
NCT 127 Sticker: The 3rd Album (211,000)
BTS, Map of the Soul: 7 (210,000)
Olivia Rodrigo, Sour (195,000)
BTS, Be (187,000)