アリス・クーパー(Alice Cooper)は、新型コロナウイルスのパンデミックが発生したとき、自分のライヴ・スタッフを守るために資金を準備しました。彼は、他の責任あるメジャー・アーティストが同じことをすることを望んでいます。
クーパーは、フォーブス誌のインタビューでこう話しています。
「このような状況になることがわかったとき、俺たちはスタッフのために資金を準備したんだ」「これは何かあると思ったんだよ。だから、彼らのために予備のお金を用意したんだ。そうなったら彼らの仕事がなくなることがわかっていたからね。用意しておけば、彼らは手に入れることができる。責任あるバンドはみんなそうしていたと思う、願わくば」
クーパーは、凝ったステージショーや演劇的な舞台装置で知られています。それを実現するためには多くのスタッフも必要です。
「彼らは、俺らと一緒に暮らしている人たちだ。毎日、一緒に仕事をしているし、ステージを仕切る人たちは、ギターを弾く人たちと同じくらい重要だ。だから、全員をカバーできるようにした。これはとても重要なことなんだよ」
しかし、ライヴ休止期間がおよそ18ヶ月というのは想定外だったようで「俺たちは1ヶ月くらいだと思っていたんだけどな! 18ヶ月?ありえないね」と付け加えています。
クーパーと彼の仲間たちは今秋にステージに戻ってきました。また2022年の冬と春にはアメリカ公演を行う予定です。
「俺は55年間ツアーを続けてきた。年間平均100から200のライヴを行っている。俺たちはステージに立つことに慣れているので、18ヶ月の休みは狂気のようだった。今、再びライヴを行っているけど、それは仕事中毒に戻ったということ。俺たちはこの仕事が大好きなんだよ!」
またクーパーは同じインタビューの中で、自身の最新アルバム『Detroit Stories』が米ビルボード誌のトップアルバムセールスチャートでトップになったことについて、こう話しています。
「妻が“これ見た?”と言うので見てみると、“アリスのアルバムが初登場1位”と書いてあった。俺は“えっ!?”と思ったよ。エアロスミス、ガンズ・アンド・ローゼズ、ローリング・ストーンズ、アリス・クーパーなど、今も残っているバンドを見てみると、みんなハードロックバンドなんだよね。音楽はあちこちに行ったり戻ったりするけど、決して消えない音楽がハードロックなんだよ」