番組は、2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION「小山田圭吾氏と出来事の真相」と、2022 SUPER DOMMUNE NEW YEAR COUNTDOWN「DJ Plays CORNELIUS & KEIGO OYAMADA ONLY “WE HATE HATE”」で構成されています。
■2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION
「小山田圭吾氏と出来事の真相」
●MC:宇川直宏(DOMMUNE|”現在”美術家)高木完(MC&DJ)、遠藤治郎(建築家)、ダースレイダー(ラッパー|批評家)
●出演:ばるぼら(ネットワーカー)、吉田豪(プロインタビュアー)、kobeni(ブロガー)、中原一歩 (ノンフィクション作家)、北沢夏音(ライター|編集者)、大月英明(南山大学)、亀石倫子(弁護士)、今崎牧生(心療内科医|相談支援専門員)、野田努(編集者|音楽評論家)、松村正人(編集者|音楽評論家)、大久保祐子(編集者|ライター)
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■2022 SUPER DOMMUNE NEW YEAR COUNTDOWN
「DJ Plays CORNELIUS & KEIGO OYAMADA ONLY “WE HATE HATE”」
●DJ & LIVE Performance:砂原良徳、瀧見憲司、常盤響、COMPUMA、永田一直、高木完、Yuka C Honda、SK8THG x タケイグッドマン、立花ハジメ & MORE MORE!!
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■「紅白歌合戦」の裏番組として、グラインドコア・イヤーを乗り越えるDOMMUNE流の「ゆく年くる年」!!!!!!! 小山田圭吾とCORNELIUS ONLYの15時間!!!!!!!
師走である。師も僧も慌ただしく東西を走るのである。
猫の手も借りたい、と例えられるこの時期に、突然の忘年プログラムを使命感に駆られ企画する。
もとい、2021年は、”忘年"できるような年ではなかった。”刻年"せねばならない重さと速さと衝撃が投げかけられたグラインドコア・イヤーだった!!!!!!!
果たして、COVID-19が世界中で猛威を振るい続けたこの年は、10年後にはどんな1年として”刻年"されているだろうか?
2021年、ザッカーバーグはfacebookの社名をmetaに変更し、ZOZOの創業者である前沢友作氏は宇宙へと旅立った。
東日本大震災発生から10年…..心の中で深く黙祷を捧げつつ、仮面ライダーの誕生50周年を祝ったこの年、やはり、忘れることができないのは、コロナ禍のなか無観客で強行された東京オリンピックのことだろう。いや、正確には"東京オリンピックをめぐる”、そして、"東京オリンピックにまつわつる"出来事のことだ!!!!!!!
ザッハ・ハディットの国立競技場のデザイン案は白紙撤回され、大会エンブレムの盗用が発覚、組織委員会会長の女性蔑視発言、その後の辞任、クリエイティブディレクターの辞任、そして、開会式の作曲担当者の辞任、開閉会式のディレクターの解任…迷走だらけのこのオリンピックを"めぐる、まつわる”これら出来事の中で、DOMMUNEというオルタナティヴ・メディアの使命として、今年中に世に問う必要性を年の瀬に思い立った。それは「コーネリアスの小山田圭吾氏の、東京オリンピック開会式の作曲担当辞任にまつわる様々な出来事についての検証や、総括、そして現在、更には未来について語りあう番組」のことだ。
実は、我々DOMMUNEは、この問題が浮上した時期から番組の計画をしていた。しかし、今年9月17日にコーネリアスオフィシャルHPから小山田圭吾氏の署名付きで発信された【いじめに関するインタビュー記事についてのお詫びと経緯説明】を読み、この声明が拡散されることによって、遂に大きな誤解が解ける筈だと安心し、一度、我々DOMMUNEは計画していた番組を配信する必要は無いと考えた。
なぜなら、本人によるこの経緯説明と、同時期に出版された「週刊文春」9月23日号の「小山田圭吾氏の懺悔告白120分」をきちんと読めば25年前の2つの雑誌から引用され、世間に断罪された凄惨ないじめの主要部分は、小山田圭吾氏の行なった行為ではないということを誰もが読解できると思ったからだ。しかし、時が経つにつれ、その後も状況は殆ど変わっていないと感じるようになり、DOMMUNEアカウントにも、沢山の意見が届け続けられた。https://twitter.com/... https://twitter.com/...
事実、声明を出した後にも、小山田氏は再び批判に晒され続けている。
一度、適切でないと判断されれば、客観的な事実に基づいていないことが明らかだとしても、ネットリンチのごとく袋叩きにされ、傷に更に塩を塗るようにデジタルタトゥーを刻み続け、どん底まで徹底的に糾弾し続ける現代のキャンセルカルチャーに自分は強い危惧の念を抱いた。いや、何も全てのキャンセルカルチャーを否定しているわけではない。叩く側のリテラシーとモラルが崩壊すると、ここまで根深い暗黒を生み出してしまうのかと、驚愕したと言っているのだ!!!!!!、
もちろん、氏が部分的に加担したいじめ行為に関しては、深く反省する必要があると思っているし、自分自身、いじめは絶対容認してはならないと強い認識を持っている。しかし、25年にわたって小山田氏はこの件に対する罪悪感を常に抱え、懺悔しつづけ、その気持ちを音楽に反映してきた。またこれまで、何度もこれらの記事に関しての違和感をインタビューなどで語ってきていた。今回、これらのことは全くメディアでは報道されていない。そして、2011年と17年にEテレ「デザインあ」への参加に対して外部から指摘を受けたNHKに、小山田氏は2度の状況説明と、反省の意を伝えている。そして現在彼はこの状況と真摯に向かい合い、障害児のための活動をサポートしながら、学び続けている。
この問題はいつ、どうすれば許してもらえるのだろうか?そして、誰に………..?
小山田氏は、もう25年前とは全く違うと言っても過言でないほどの人間的成長を遂げていると、25年間本人と交流を持たせて頂いている身としては純粋に伝えたい。
そう、自分は、小山田圭吾氏と同い年(1968年生まれ)で、もちろん、今回の出来事の起因となった「クイックジャパン」も「ロッキングオン」も当時リアルタイムで読んでいる。露悪的な文化が蔓延っていた90年代の悪趣味なオルタナティヴカルチャーの中で、当時、小山田氏は何故、このような出来事を語り、その上に信憑性がほぼ皆無な尾ひれが付加されて出版されたのか?
バッドテイストがトレンドであった90年代の世紀末を共に生き抜いてきた同志として、情報が出揃った今だからこそ、このことを改めて検証し、ともに反省し、現在に反映させる必要があると強く感じるようになった。そして、より豊かで深い日本文化を継承していくために、このことを未来に向けて正しく総括するような番組を問題の起こった今年中に配信できないかと考えるようなった。
なぜなら今回の出来事には、小山田氏に対しての、マスとソーシャル双方からのメディアハラスメントが、真面なファクトチェックもせずに行われていると感じたからだ。そう、小山田圭吾氏は部分的に加害者でもあったが、同時に被害者でもあるのだ。このことの原因となっているポストトゥルースについては、事実を知るものが必ず訂正せねばならない。このアクションを防衛的帰属と斬るならばそれまでだが、起因となったインタビューが掲載された雑誌をとりまく当時の環境をあぶり出しながら総括し、純粋に小山田氏のその後の25年の活動と現在を伝える必要があると、ファイナル・メディアと銘打った者の使命として強く感じている。
2021年最後の時間を、25年、いやデビュー前からの活動を振り返り、音楽を通して氏は何をこの世の中に伝えてきたのか、全世界のビューワーとともにその音世界を体感できるようなプログラムを作り、この日本にとっても壮絶であった1年を、サイバースペースを通じて、皆で乗り越えたいと考えている。
そして、2022年のカウントダウン後には有志をあつめ、本人は不在であるが、日の出まで小山田圭吾氏の音楽のみがプレイされ、そして歌われる7時間を用意し、「紅白歌合戦」の裏番組として総計14時間のDOMMUNE流「ゆく年くる年」を配信したいと考えている!!!!!! オーガナイズは私、宇川直宏と、高木完、そして遠藤治郎の3人を中心に、古くから小山田圭吾氏と交流を持つ有志が担当。そして会場は渋谷PARCO9F SUPER DOMMUNEと、渋谷PARCO10F屋上 ComMunE を大開放、超絶美味な年越しそばとお雑煮も振舞われる!!!!!!! 2021年最後の、そして2022年元旦最初のオルタナティヴ儀式に、全世界の皆様、是非ともご参加ください!!!!!!!
(Text by UKAWA NAOHIRO|DOMMUNE)
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<TIMETABLE 2021/12/31>
「2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION」
■【第1部】「小山田圭吾氏と出来事の真相」
コーネリアス小山田圭吾氏の、東京オリンピック開会式の作曲担当辞任にまつわる様々な出来事についての検証、総括、そして現在、更には未来について年の瀬に語りあう。
●16:00-18:00(収録|120min)
第1章「出来事の検証」今回の問題を情報が出揃った今、改めて検証し、総括する。
■司会:宇川直宏(DOMMUNE/”現在”美術家)
■出演:ばるぼら(ネットワーカー)、吉田豪(プロインタビュアー)、kobeni(ブロガー)
●18:00-20:00(収録|120min)
第2章「出来事の起因」25年前、何故、どういう経緯を経てあの記事は出版されたのか?
■司会:高木完(MC&DJ)
■出演:中原一歩 (ノンフィクション作家)、北沢夏音(ライター|編集者)
●20:00-22:00(収録|120min)
第3章「出来事の本質」SNS時代のコンプライアンス、キャンセルカルチャー、いじめと差別。今回の問題から何を学び、何を改善すべきなのか?今回の問題はどうすれば未来へと道を開くのか?
■司会:遠藤治郎(建築家)、ダースレイダー(ラッパー|批評家)
■出演:大月英明(南山大学)、亀石倫子(弁護士)、今崎牧生(心療内科医|相談支援専門員)
●22:00-24:00 (生|120min)
第4章「音楽が創る出来事」音楽を通して氏は何をこの世の中に伝えてきたのか?そしてコーネリアスの音楽はどうして今も素晴らしいのか?
■司会:宇川直宏(DOMMUNE|”現在"美術家)
■出演:野田努(編集者|音楽評論家)、松村正人(編集者|音楽評論家)、大久保祐子(編集者|ライター)
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<TIMETABLE 2022/01/01>
「2022 SUPER DOMMUNE NEW YEAR COUNTDOWN 」
■【第2部】DJ Plays CORNELIUS & KEIGO OYAMADA ONLY “WE HATE HATE"
●0:00-6:00(360min)
<CORNELIUS & KEIGO OYAMADA ONLY DJ>
●砂原良徳(収録)
●瀧見憲司
●常盤響
●COMPUMA
●永田一直
●高木完
●Yuka C Honda
●SK8THG x タケイグッドマン
●立花ハジメ
& MORE MORE!!
●6:00-7:00(60min)
CORNELIUS & KEIGO OYAMADA ONLY DJ Back to Back
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VIDEO
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.dommune.com/streamings/2021/123101/