Jeff Cole - WOLFTOOTH - Garden Of Hesperides (Guitar Playthrough) | Napalm Records
事故で大怪我を負い、医師からは二度と歩けないと診断されたメタル・ギタリスト。その後の手術と懸命なリハビリにより、歩けるようになっただけでなく、再びバンドの一員としてステージで演奏できるようになっています。
米Guitar World誌によると、数年前、インディアナ州のメタルバンド、ウォルフトゥース(Wolftooth)のギタリストであるジェフ・コール(Jeff Cole)は、考えられないような事故に遭いました。彼は屋根から14フィート(約4.2メートル)下のコンクリートに落下し、首と右手首を骨折、さらに背中の複数の場所に深刻な損傷を受けました。医師からは、傷の大きさから一生車椅子に乗ることになるだろうと言われたそうです。
麻痺があり、生涯にわたる障害と少なくとも数年間のリハビリを余儀なくされたこのような状況下でも、コールは「すぐにでもギターを弾きたい」と考えていました。
骨折した手首を治療する手術を受け、その後、短期間の回復期間を経て、彼は再びギターを手にしました。
「治ってからも手首の動きを取り戻すのに時間がかかったよ。しびれがあるまま、病院のベッドでギターを弾いてみたんだ。当時、ステージに立つことができるかどうかは、あまり期待していなかったよ」
怪我の中でも、コールの手首は最も早く回復しました。「半年間、理学療法を行ったんだ。痛みがなくなるまで、さらに半年かかったよ」
しかし、脊髄損傷の回復にはもっと時間がかかりました。「退院するまでの1年間、週に3日、激しい理学療法を受けたよ。その後、ジムの会員になるように言われたんだ。その時点で僕は、主に足と背中の筋力トレーニングをしていたからね。それ以来、ずっとそれを続けているよ」
医師の最初の診断にもかかわらず、コールは歩けるようになっただけでなく、再びバンドのステージで演奏できるようになりました。
「車椅子から、最初は歩行器、次に松葉杖を2本、そして1本になった。その後、2年ほどは杖をついて歩いていたけど、今はAFOという短下肢装具を使って歩いているんだ」
現在、コールは、12月3日に発売されたウォルフトゥースの最新アルバム『Blood & Iron』を引っさげて、バンドメンバーと一緒にライヴを行っています。
再び演奏できることを「素晴らしい」と表現したコールは次のように話しています。
「入院している間は、立ち上がってギターを弾けるように回復することだけに集中していた。そして今、それができるようになったことは、本当に幸せなことだよ。パフォーマンスは、この仕事の中でも常に最も楽しいことなんだ。長い困難な道のりだったけど、僕はここにいるよ!」
また、コールは最新アルバム『Blood & Iron』の収録曲である「Garden of Hesperides」のギタープレイ映像を公開しています