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プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー 様々な質問に答える、自分が作った最高&最悪のレコード/自分の葬儀で流してほしい曲等

2021/12/22 20:23掲載
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Bobby Gillespie
Bobby Gillespie
プライマル・スクリーム(Primal Scream)ボビー・ギレスピー(Bobby Gillespie)は、英Classic Rock誌の企画で、さまざまな質問に答えています。

Q:初めて聴いた音楽は?

「両親のレコード。父はレイ・チャールズの『Greatest Hits Volume 2』、母はハンク・ウィリアムズの『Moanin' The Blues』をよくかけていた。他にも、シュープリームスのグレイテスト・ヒッツやボブ・ディランのグレイテスト・ヒッツも持っていた。それらに加えて、ポップ・ラジオもあった。ザ・ムーヴ、ザ・トロッグス、1910フルーツガム・カンパニー。プライマル・スクリームの中では、いろいろな場面でそれらが出てくる。若い頃は、こういうものを浸透していくように受け止めていくんだよね」

Q:初めてライヴで演奏した曲

「1981年にペイズリーのバンガロー・バーでバズコックスの“Sixteen”を演奏した。ジム・ビーティと僕で1曲演奏したんだ。ドラムマシンを使って、ジムがベースを弾いて、僕がギターを弾いたんだ。そこには(観客は)誰もいなかった。本当の話さ」

Q:僕が作った最高のレコード

「トム・ダウドがプロデュースした“Give Out But Don't Give Up (The Original Memphis Recordings)”だね。ソングライティング、ミュージシャンシップ、プロダクション......メンフィスに行ってマッスル・ショールズのリズムセクションやメンフィス・ホーンズと一緒にレコーディングしたのも、その意図があったから。このレコードをとても誇りに思っているよ」



Q:僕が作った最悪のレコード

「“Crystal Crescent”。2枚目のシングルだ。(レーベルのボスである)アラン・マッギーにリリースしないでくれと頼んだくらい。僕の頭の中では、あまりにも早く録音しすぎて、プロダクションやアレンジに時間をかけられず、ただエネルギーの奔流のようになってしまった。そういう点が、おそらく一部の人々がこの曲を気に入っている理由なんだろうけど、僕にはそれが正しいとは思えない。あまりにもたどたどしく、速すぎる。幸いなことに、みんなはB面の“Velocity Girl”を気に入ってくれて、この曲のことは忘れてしまった」

Q:ギターヒーロー

「パブリック・イメージ・リミテッドのキース・レヴィンとスージー・アンド・ザ・バンシーズのジョン・マッケイは、ロックのギター演奏を再構築した人物だ」

Q:お気に入りのシンガー

「とてもたくさんいるよ。とても広い範囲の質問だよね。僕はキース・ハドソンが大好き。彼は一般的にシンガーと呼ばれるような人ではないけど、彼の声が大好きなんだ。力強く、硬く、緻密で、不明瞭で、抽象的。ポール・ロジャースや(イアン)ギランのようなソウルフルなロックシンガーも大好きだ。フィル・ライノット、ピーター・トッシュ、O.V.ライト、ボビー・ブルー・ブランドも」

Q:史上最高のアルバム

「シン・リジィの『Jailbreak』。ハードロック(Jailbreak、Warriors、Emerald)とバラード(Running Back、Fight Or Fall、Romeo And The Lonely Girl)が交互に収録されているんだ。そして、バラードとロックが半々の“The Cowboy Song”もある。さまざまな要素がうまくミックスされているんだよ。

フィル・ライノットはその後、リジィのすべてのアルバムでこれを再現しようとしたけど、自然にできただけに(再現するのは)とても難しかった。フィルはロックに詩的でロマンティックな感性をもたらした。それが人々に愛され、今も愛されている理由だよ。あのレコードは、僕にとってちょうど良い時期にヒットした。当時は15歳で“The Boys Are Back In Town”がどこでも流れていたんだ」

Q:史上最も過小評価されているバンド

「フォクシジェン(Foxygen)は本当に素晴らしいバンドで、僕が今世紀に見た中で最高のライヴの一つを行った。彼らは『...And Star Power』というアルバムをあって、それもとても素晴らしかった。彼らは4枚ほどのアルバムを作った後、姿を消してしまった」

Q:今まで見た中で最高のライヴバンド

「いつもセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドの演奏を見たいと思っていたんだけど、若すぎたんだ。18歳のとき、『Mafia Stole My Guitar』のツアーで彼らを見た。その4年前、彼らはクリスマスにアポロで3夜を行い、完売していた。そして今回、彼らは自分の故郷で、僕がこれまでに見た中で最高のライヴをほぼ満員のホールで行ったんだ」

Q:見たかったバンド

「MC5。僕の神バンド。彼らの音楽は僕にとってすべてを象徴している。ロック、ポップ、ドラッグ、セックス、そして彼らは完璧なルックスを持っていた。彼らはストレートの人たちには、あまりにも勿体ない存在なんだ。MC5を知らない人は、ロックを知らない人だと思うよ」

Q:自分が作ってみたかった曲

「ウォーレン・ジヴォンの“Hasten Down The Wind”。この曲は、二人の関係が終わることを知っていながら、どうやって終わらせればいいのかわからないという、本当の苦しみを歌っている。人間の弱さ、痛み、必要性、切望を観察したもので、素晴らしいラヴソングだ」

Q:金曜夜のパーティーソング

「MC5の“Sister Anne”」

Q:自分の葬儀で流してほしい曲

「いくつかあるけど、僕が言うと誰かに真似されてしまうかもしれない。最初は泣ける曲。チャーリー・リッチの“I Feel Like Going Home”。もう1つは、終わった後に笑いを誘う曲だけど、それが何かは言わない。泣くだけでなく、笑うことも大切だ」