ヘヴィメタル・バンドが多い地域では、死亡率や入院率が低いという研究結果が発表されています。ヘヴィメタル・バンドの多い地域に住んでいると長生きできるかもしれません。
この研究は、フィンランドの研究チーム、Pekka Martikainen教授、Kaarina Korhonen博士課程学生、Lasse Tarkiainen大学研究員によって行われたもので、フィンランドの311の市町村(3,644,944人)を対象に、「ヘヴィメタルバンドの地域レベルの密度」と「特定の病院への入院および死亡率」との関連性を見つけることを目的に行われました。フィンランドは、人口10万人あたり50組以上のメタル・バンドが存在するというメタル大国です。
研究者たちは、この縦断的研究から得られた結果を発表。その主な結論は、ヘヴィメタル・バンドに接触しても「健康に悪影響を及ぼす証拠はない」というものでした。実際には、この研究では逆のことが起こっている可能性が示唆されています。
結論は次のように述べています。
「この研究では、ヘヴィメタル・バンドの密度が増加しても、健康に悪影響を及ぼす証拠は見つからなかった。ヘヴィメタル・バンドの密度が高い都市では、死亡率、アルコール関連の問題や自傷行為による入院率がわずかに低かった」
「観察研究では残差交絡の問題が残っているが、他の多くの文化資本と同様に、地域のヘヴィメタル・シーンの活性化は、より健康的なライフスタイル、より良い対処法、より強いコミュニティ意識を通じて健康を促進するのに役立つかもしれない」
この研究は、イギリスの医学誌「BMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)」クリスマス版に掲載されています