ザ・ルーツ(The Roots)のベーシストとして長年活躍した
レナード・“ハブ”・ハバード(Leonard ‘Hub’ Hubbard)が、長い癌の闘病生活の末、12月16日に亡くなりました。彼の妻であるステファニーが米メディアで明らかにしています。ハバードは62歳でした。
死因は、彼がザ・ルーツを脱退したのと同じ年の2007年に初めて診断された、血液がんの一種である多発性骨髄腫であると報じられています。
妻によると、ハバードは数日前までは「元気で動き回っていた」そうですが、その後、突然、容体が悪化したとのことです。「あっという間の出来事でした。彼はあまり苦しみませんでした」と妻は米ABC 6に語っています。
フィラデルフィアで生まれ、亡くなるまでフィラデルフィアに住んでいたハバードは、ザ・ルーツがまだ「The Square Roots」と呼ばれていた1992年に、ブラック・ソート、クエストラヴらとともに加入。1993年のデビュー・アルバム『Organix』から2006年の『Game Theory』までの7枚のアルバムに参加し、中心メンバーとして重要な役割を果たしました。
ザ・ルーツ時代、ハブというニックネームで呼ばれていたハバードは、ファンキーなグルーヴと演奏中に口にくわえていたチュー・スティックで知られ、ライヴのハイライトとなっていました。
ハバードは、ザ・ルーツでの活動以外にも、2002年にはベルサ・ベイサ・パン監督のインディーズ映画『Face』、2006年にはドキュメンタリー映画『Darfur Diaries』の音楽を担当しました。