米ビルボード誌の報道によると、
ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)は、自身の全作品の原盤権をソニー・ミュージックに、音楽出版権をソニー・ミュージックパブリッシングに、合わせて約5億ドル(約570億円)で売却したという。これには、300曲以上、20枚のスタジオアルバム、23枚のライヴ・アルバム、7枚のEPなどが含まれています。
スプリングスティーンとソニー・ミュージックの担当者は、Varietyや米ローリングストーン誌のコメント要請に応じていませんが、Varietyは、3人の業界関係者はこの報道は正確だと考えているとも伝えています。
この交渉のニュースは先月初旬に初めて流れたもので、公式なコメントはありませんが、Varietyは情報筋の話として、音楽出版権についてユニバーサルとソニーの間で激しい入札合戦が行われていたようです。
2020年12月には、ボブ・ディランが3億ドル以上とされる金額で自身の楽曲カタログの権利を売却していますが、今回のスプリングスティーンは、それを上回るものだという。
【update:2021/12/21 14:21】
ソニー・ミュージックジャパンインターショナルは「米ソニー・ミュージックグループがブルース・スプリングスティーンの音楽カタログ獲得を発表」と正式に発表しています。
以下、ソニー・ミュージックジャパンインターショナルより
米ソニー・ミュージックグループがブルース・スプリングスティーンの録音した音源とソングライティングを手がけた楽曲のすべてを別々の契約により獲得したことを米コロンビア・レコーズがプレスリリースで発表した。
2つの契約は、「明日なき暴走(Born To Run)」「ボーン・イン・ザ・USA(Born In The USA)」「ダンシン・イン・ザ・ダーク(Dancing In The Dark)」「グローリィ・デイズ(Glory Days)」「ザ・リバー(The River)」「ハングリー・ハート(Hungry Heart)」「ブリリアント・ディスガイズ(Brilliant Disguise)」「アイム・オン・ファイア(I'm On Fire)」など,多くの有名曲を含むスプリングスティーンのすべての楽曲に関する原盤権と音楽出版権を網羅する。ソニー・ミュージックパブリッシングは、楽曲のカタログの購入に際して、エルドリッジ社とパートナーを組んだ。
スプリングスティーンの米コロンビア・レコーズ(ソニー・ミュージック)とのレコーディング・キャリアは50年近くにわたり今日まで続いている。1972年の契約締結と、1973年のデビュー作『アズベリー・パークからの挨拶(Greetings from Asbury Park, N.J.)』が始まりだった。昨年は通算20作目のスタジオ・アルバムとなる『レター・トゥ・ユー(Letter to You)』をリリースしている。
スプリングスティーンはこうコメントした。
「1972年にコロンビア・レコーズと契約したことは正しかった、そう心から言えるアーティストが私だ。この50年間、ソニー・ミュージックの皆さんは、アーティストとしてもひとりの人間としても私に最大限の敬意をもって接してくれた。私のレガシーが、私が知り、信頼している人々と会社によってこれからも大切にしてもらえることに感激している」