Barry Harris - Michael Buckner/Getty Imag
バド・パウエル(Bud Powell)のバップ・スピリットを伝え続けてきたジャズ・ピアニストの
バリー・ハリス(Barry Harris)が死去。米国の公共ラジオ局NPRによると、ハリスはここ2週間ほど入院していましたが、新型コロナウイルスによる合併症のため、12月8日にニュージャージー州ノースバーゲンのパリセーズ・メディカル・センターで亡くなっています。91歳でした。
バリー・ハリスは1929年12月ミシガン州デトロイト生まれ。1954年デトロイトの「ブルーバードクラブ」のハウスピアニストとなり、店に来たマイルス・デイヴィスらと共演した。その後、ニューヨークに進出し、キャノンボール・アダレイ、コールマン・ホーキンス、デクスター・ゴードンらと活動を共にした。数多くのライヴ演奏のほか、リーダー・アルバム30枚以上、サイドメンとして100枚以上のアルバムにも参加した。
モダンピアノの開祖と言われるバド・パウエルの音楽哲学、技法を受け継ぎ、彼はニューヨークで毎週ワークショップを開き、クラブやコンサートホールに出演し、世界中を旅して、戦後のジャズの共通語となったビバップ・スタイルを教え広めた。