国際レコード産業連盟(IFPI)の最新調査によると、世界中の人々は現在、かつてないほど多くの音楽を聴いており、平均して週に18.4時間の音楽を聴いています。これは3分間の曲を368曲聴くのに相当します。2019年の平均は週に18時間でした。
IFPIは、21カ国の43,000人がどのように音楽に関わっているかを調査した「Engaging with Music 2021」を発表。これはこの種の調査としては最大のものです。
調査によると、リスナーは自分の好きな曲を選べるストリーミングを重視しており、定額制オーディオ・ストリーミングで音楽を聴く時間は51%増加しました。68%が週に1回以上、特定の曲を検索すると答え、62%が週に1回以上、自分で作ったプレイリストを聴いています。レコードを購入する人の81%は、ストリーミング・プラットフォームにも加入しています。
音楽のジャンルとしては、ポップスが圧倒的に多く、次にロック、90年代が続くという結果になりました。映画音楽は5位で、ラップ/ヒップホップよりも上位でした。
この調査で明らかになったのは、あるジャンルがその国に根ざしているということです。例えば、スウェーデンでは、リスナーがブラック・メタルをよく聴くと答えています。南アフリカではgqom(現地のハウスミュージック)が挙げられ、ブラジルではaxe(現地生まれのダンス)が挙げられ、アルジェリアではライ(現地の伝統音楽)が今でも人気です。世界中の音楽ファンは豊かで多様なジャンルの音楽を楽しんでいて、調査対象の43,000人は、よく知られているポピュラーなジャンルに加えて、gqom、axe、hokkien songなど、300以上の異なるジャンルを、少なくとも1人がいつも聴いている音楽として挙げています。
この調査によると、ラジオは音楽を楽しむための中心的なもので、74%が主に音楽を聴くためにラジオを聴き、73%がお気に入りのラジオ局が流す音楽のためにチャンネルを合わせています。
また音楽は、困難な時期に多くの人、特に若い人たちに安らぎと癒しを与えています。調査対象者の87%がパンデミックの際、「音楽は楽しみや幸福感を与えてくれた」と回答しています。16〜19歳の68%が、お気に入りのアーティストの新作がパンデミックの助けになったと答えています。