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デュラン・デュランのサイモン・ル・ボン「ソロではなくバンドメンバーで幸運だった。嫌なやつにならずに済んだ」

2021/12/06 20:25掲載
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Duran Duran - photo by John Swannell
Duran Duran - photo by John Swannell
デュラン・デュラン(Duran Duran)サイモン・ル・ボン(Simon Le Bon)は、英ビッグイシュー誌の企画「若き日の自分への手紙」で、「若い自分に警告したいのは、名声は中毒性があるだけでなく、腐食性があるということだ。人は自分を見失う。僕はバンドに所属できてとても幸運だった。ソロ・アーティストは、自分が嫌なことをしていると言ってくれる人が周りにいない。彼らは甘やかされて、腐ってしまうんだ。謝ること、寛容になること、違いを受け入れることを学ばなければならない」と、バンドメンバーだったことで嫌なやつにならずに済んだと話しています。

サイモンは、またデュラン・デュランの他メンバーとの関係について、こう話しています。

「デュラン・デュランは、最初から友達だったわけではなく、一緒に音楽を作っていた仲間だ。しかし、長年の間に友情が育まれてきた。僕たちはさまざまな段階を経てきた。注目を集めるため、あるいは女の子を奪い合うために、ライバル心を燃やしたこともあったし、人として未成熟な部分に悩まされる時もあった。しかし、その後、一緒にいたからこそ友達になれたのだと気づくんだ。共通の経験をしてきたからね。以前は腹立たしく感じていた部分も、今ではバンドの財産と捉えていているんだ。それがバンドを成功させた要因であり、音楽を面白くする火花と緊張感を生み出しているんだよ」

サイモンによると、デュラン・デュランは「民主的」に運営されており、「すべてを平等に分けている」と説明しています。「そうすれば、重要なこと、つまり音楽に集中することをできるんだ。すべてを平等に分配すれば、誰が曲を作るかは関係ない。みんな同じ報酬が得られるんだよ」

また「辛い時期が来たとしても、それを乗り越えなければならない」と話し、「僕たちは、バンドの中で薬物乱用の厳しい時期があった。でも、僕たちは団結し、お互いに思いやりを持っていた。時には、他人の頭の中に入って、その人がどう感じているかを知るために、想像力を働かせることが必要なんだ」と付け加えています。

最後に「40年前にバンドに参加したときのドキドキ感は今でも忘れられない。コードを聴いて、そこから意味のあるメロディーラインを発見することは素晴らしいことだった。今もその発見のスリルは、昔と変わらない。だから、若い自分に最後に言いたいのは、心配しないで、そのスリルを失うことはないよ、ということだ」