ブライアン・イーノ(Brian Eno)は、
ザ・フー(The Who)が「Happy Jack」を発表した際、最初は価値を認めることができず、
ピート・タウンゼント(Pete Townshend)に「こんなものをリリースするべきではない!」と手紙を書いたという。が、3、4ヵ月後には考えを改め、最終的には素晴らしいものだと考えるようになったと、インタビューの中で語っています。
イーノはリック・ルービンにインタビューした際、最初は価値を認めなかったが、後になって好きになった音楽について、ザ・フーの1966年のシングル「Happy Jack」を例に挙げて話しています。
「僕はザ・フーにとても憧れていたし、“My Generation”なども大好きだった。そんな彼らが“Happy Jack”という曲をリリースした。僕は、彼らはこんな軽いものをリリースするべきではないと考えたんだよ。
彼らは真剣で、革命的で、急進的なバンドなのに、こんなものをリリースしてどうするんだ? ピート・タウンゼントに手紙を書いて“こんなものをリリースするべきではない! あなたはとても重要な存在なのだから!”と言ったこともあるんだよ」
しかし、イーノは後に考え直し、最終的には、このシングルの親しみやすさとシンプルさこそが素晴らしいと考えるようになったという。
「3、4ヵ月後に突然、これは一種のポップアートだと理解したんだ。僕が本当に考えを改めた例がこれなんだ」