スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)は1994年に
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)との活動を開始し、アルバム『Ozzmosis』の作曲とレコーディングを行いましたが、最終的に『Ozzmosis』には参加せず、1曲に共同作曲者としてクレジットされているのみに終わりました。オジーの長年のベーシストである
ボブ・デイズリー(Bob Daisley)は、なぜ彼らのコラボレーションが失敗したかをThe Metal Voiceのインタビューの中で語っています。
ヴァイと一緒に仕事をした感想を聞かれたデイズリーはこう答えています。
「それは光栄なことだし、素晴らしいことだよ。理由はともかく、オジーとスティーヴ・ヴァイの間はうまくいかなかった。
詳しいことはわからないけど、家にいたら電話がかかってきて、“次のアルバムのために演奏、共作してくれないか”と言われたのを覚えているよ。
スティーヴ・ヴァイとオジーが一緒に仕事をするというアイデアが気に入ったんだ。それで、ロサンゼルスにあるスティーヴ・ヴァイのスタジオに行って始めたんだ。いくつかの曲ではスティーヴと一緒にトラックを作ったよ。
その後、ニューヨークに行って、ニューヨークのソニー・スタジオで曲作りとリハーサルを始めたんだけど、突然、すべてが頓挫してしまって、打ち切りになってしまったんだ。“そんなことはあり得ない”と思ったよ」
Q:曲はありましたか?
「うん、何曲かはあったと思うよ。どんな曲があったかは、よく覚えていない。
セッションの録音はいくつかあるけど、ほとんどが俺とスティーヴ・ヴァイだけで、ドラマーはディーン・カストロノヴォというとても優秀なドラマーだった。
うまくいっていたんだよ。でも、プロジェクト全体としてはうまくいかなかった。スティーヴはもう参加していなかったし、それが終わりだったんだ。
でも、当時は楽しかったんだよ。俺がスティーヴのスタジオに行ったとき、彼らは別のベーシストを使っていたのを覚えているよ。
それが誰だったのか、どんな人だったのかよく覚えていない。スティーヴが自分で言っていたんだけど、スタジオにいたそのベーシストに“ボブ・デイズリーのような音を出してみてくれ”と頼んでいたそうです。
“彼はここで何をするだろうか考えて演奏してください”とね。それから、スティーヴ・ヴァイが〝本物を呼んできたらどうだ”と言うようになったのがきっかけで、俺はその場に行くように言われたんだ」