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10年以上前に盗まれたオジー・オズボーンのゴールドディスク、偶然手に入れたレコード収集家によって返却される

2021/11/28 18:46掲載
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Ozzy Osbourne / Blizzard of Ozz
Ozzy Osbourne / Blizzard of Ozz
レコード収集に熱心な英国人男性は、昼休みになるといつもレコード探しの旅をしていた。11年前も市内を回っていたが、そこで珍しいものを発見する。オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)『Blizzard Of Ozz』のゴールドディスクだった。価格は10ポンド(約1500円)。本人はレプリカだと思い、購入後、10年間は空き部屋に保管していた。最近になってきれいにして自身のSNSに投稿したところ、直後に、かつてオジーから盗まれた本物だったことが判明する。

Classic Rock誌によるとこの男性は、イングランド北西部のランカシャー州プレストンに住むマーク・サンドウェル。彼は熱心なメタル、パンク、ハードコアのファン。レコード収集にも熱心で、昼休みになるといつも市内のレコード店や市場を回っていました。

彼がオジー・オズボーン『Blizzard Of Ozz』のゴールドディスクを見つけたのは2010年のこと。

サンドウェルは当時のことを「カーブートセール(フリーマーケット、蚤の市のこと)で、テーブルの上にランダムに置かれたものの中から見つけたんだ。(オリジナルの)額縁はそのままで、ガラスはなくなっていた。いくらか聞いてみると、10ポンドだった。安価なレプリカばかりを見つけていたので、オリジナルだとは思わなかったよ」と話しています。

レプリカだと思っていたサンドウェルは、これをビニール袋に入れて10年間空き部屋に保管していました。最近になってきれいにしてガラスを張り直してから、それをInstagramに投稿したところ、事態は大きく進展しました。

「10分もしないうちに、マンチェスターの音楽プロモーターの友人から連絡があったんだ。彼は、ディスクが盗まれたこと、オジーの現在のマネージャーの娘と友達であること、そして彼女に連絡することを伝えてきました。僕は“なんてこった!”と思い、自分の投稿を削除し、次の何をするべきを考えた。誰かのトロフィーや勲章を持っているようなものだから、返さなければならないと思ったんだ。でも、(オジーのマネージメントが)あんなにクールに対応してくれるとは思っていなかったよ。

今年の初めに、オジーのチームから連絡があって、“何かクールなもの”と引き換えに、それを返してほしいと言われたんだ。

サイン入りのレコードとか、このクレイジーな話を思い起こさせるようなものを期待していたんだけど、彼らは僕の名前が入った『Blizzard Of Ozz』の公式ゴールドディスクと、サイン入りの(2020年アルバム)『Ordinary Man』を送ってくれたんだ。嬉しくてたまらないよ。これまでで一番好きなレコード・トレードだよ!」