ボブ・ディラン(Bob Dylan)の貴重なアーカイブが一般公開される新しいミュージアム「ボブ・ディラン・センター(Bob Dylan Center)」。2022年5月10日のグランドオープンに先立ち、同センターのアーキビストたちは、ディランのさまざまな初期録音やビンテージの記念品を最近入手したことを発表しました。これらはすべて同ミュージアムに展示される予定です。
新たに発掘されたものは、初期録音のテープ、日記、書籍など、ディランのキャリアの形成期に光を当てるものです。
『The Madison Tapes』は、ディランがまだ19歳だった1960年と61年に、ミネソタ州からニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに移り住んで録音されたものです。I
『The Madison Party Tape』は、ディランと彼の友人たちがフォークソングを演奏している様子をホームレコーディングしたものです。
『The Bailey Tapes』は、ディランが1962年にニューヨークに滞在していた時の未公開のオープンリールテープ6本以上で構成されており、「Oxford Town」と「Don't Think Twice, It's All Right」なども含まれています。
『The Toni Mendell Tapes』は、1961年にカーネギー・チャプター・ホールで行われたディランのパフォーマンスを収録したもので、未発表の7曲も含みます。
『Harry Smith Library』は、1991年に亡くなった音楽学芸員/コレクター/人類学者のハリー・スミスが所有したLP、書籍、ジャーナル、パンフレットなど4,200点のコレクションです。
「ボブ・ディラン・センター」は米オクラホマ州タルサのアート地区に2022年5月10日にオープンします。ディランの手書きの歌詞原稿、未発表のレコーディングやフィルム・パフォーマンス、貴重な写真など、ディランの60年のキャリアを網羅する10万点以上の貴重な資料を展示します。
ボブ・ディラン・センターは3階建てで、写真家ジェリー・シャッツバーグから寄贈されたディランの1965年のイメージが正面に描かれます。代表のアラン・マスキンが率いる建築・展示デザイン会社のオルソン・クンディグが設計を担当しています。
このミュージアムのオープンにより、2016年にジョージ・カイザー・ファミリー財団とタルサ大学が1,500万〜2,000万ドルで購入したディラン作品のコレクション「ボブ・ディラン・アーカイブ」のカタログ化とデジタル化が完了します。ボブ・ディラン・センターはボブ・ディラン・アーカイブの主要な公開場所となり、常設展、臨時展、巡回展が行われる予定です。
「ボブ・ディラン・センター」への一般入場に関する情報は、最初に会員向けに公開され、その後2022年初頭に一般公開されます。
告知映像あり
■ボブ・ディラン・センター 公式サイト
https://bobdylancenter.com/