北アイルランドのロビン・スワン保健大臣は、
ヴァン・モリソン(Van Morrison)を名誉毀損で訴えました。モリソンは、新型コロナウイルス対策について非難し、スワン保健大臣を名指しで「詐欺師」「非常に危険」と批判していました。モリソンはコロナの感染拡大を抑制する規制に反対しており、ロックダウンを批判する曲を何曲か発表しています。
今年6月、新型コロナウイルスの規制により、北アイルランドの首都ベルファストでのイベントを中止せざるを得なくなったモリソンは、その後、ホテルで行われた集会で「ロビン・スワンはすべての権力を持っている。ロビン・スワンはとても危険だ」と述べ、観客と共に「ロビン・スワンは非常に危険だ」と連呼し、スワン保健大臣を非難しました。
その数日後、北アイルランドのサンデー・ライフ紙の記者がモリソンにコメントについて尋ねると、「後悔はしていないよ。もちろん、彼は危険だ。彼は詐欺師だ。私は彼が詐欺師だと信じている。なぜ後悔しなければならないのか?」と答えています。
これに対してスワン保健大臣は、米ローリングストーン誌の記事の中で反論で、モリソンの主張を「奇妙で無責任」と評しています。
今回の名誉毀損訴訟では、モリソンがスワン保健大臣を直接批判し、世間を欺いていると示唆した「詐欺師」「非常に危険」などを特に取り上げているという。
スワン保健大臣の弁護士であるポール・トゥイードは、サンデー・ライフ紙に「ヴァン・モリソンに対する訴訟手続きが開始され、現在も進行中である」と語っています。スワン保健大臣は2022年2月までに裁判を開始したいと考えています。
モリソンの弁護士であるジョー・ライスは、今回の主張に異議を唱えるだろうと述べています。「モリソンが使用した言葉は公共の関心事に関連しており、公正なコメントを構成している、と主張することになるだろう」と付け加えています。