ビリー・ジョエル(Billy Joel)は、新型コロナウイルスの影響で、2020年3月から2021年8月までの約1年半の間、ライヴ活動を行っていませんでしたが、その間も自分のバンドのメンバーにお金を払い続けていました。「今は幸運にも、仕事をしていない時でもお金を支払う余裕がある。僕は仲間を大切にしたいと思っているんだ」。
ジョエルは、米ラジオ局Q104.3 New Yorkの番組のインタビューの中、自分が助けられる立場にいたことが幸運だったと語っています。
「ここしばらくは厳しい状況が続いている。特にミュージシャンにとっては厳しい状況だよ。僕たちは本当にじっと耐えるしかなかった。僕たちが演奏できる場所はどこにもなかったんだ。僕らはスポーツチームに後れを取っていた。多くのスポーツ界の大物たちは、プレイしてもしなくてもお金をもらえる。ミュージシャンにはそのような保証はなく、お金をもらうためには働かなければならない。多くのミュージシャンにとって、長く険しい道のりだったから、再び仕事ができるのは嬉しいよ」
ジョエルは、この10年間のキャリアがいかに素晴らしいもので、それには彼の9人編成のバンドが大きな要因となっていると話しています。
「幸運なことに、僕には彼らにお金を払う余裕があった。昔、僕たちが仕事をしていなかった頃は、一緒に仕事をしていたミュージシャンにはそういうことができなかったけど、今は、幸運にも、仕事をしていない時でもお金を支払う余裕がある。僕は仲間を大切にしたいと思っているんだ。マンハッタンにあるジャズ系のクラブを助けようとしたこともあった。彼らが働かないと、食費も家賃も何もかもなくなってしまうからね。レストラン業界も大変だったけど、エンターテイメント業界は本当に最悪だった」