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ギターが爆発的に売れて 米楽器小売チェーンのギター・センター 破産から1年弱で新規公開株式を目指す段階まで復活

2021/10/29 16:45掲載(Last Update:2021/10/30 01:42)
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Guitar Center - Image: Kristoffer Tripplaar / Alamy
Guitar Center - Image: Kristoffer Tripplaar / Alamy
米国最大の楽器小売チェーン「ギター・センター(Guitar Center)」は2020年11月に日本の民事再生法に相当する破産申請をしました。一方で、まったく予想外のことが起こりました。米国では驚くほど多くの人がギターを買い始めたのです。その結果、ギター・センターは破産から1年も経たないうちに、新規公開株式(IPO/※未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、新株の発行や売出を行なうこと)を目指す段階まで復活しています。米国の公共ラジオ局NPRによると、新規公開株式のための必要書類を提出したという。ギター・センターの代表者は、NPRの問い合わせに答えていません。

音楽業界のデータ・市場調査会社Music Tradesを運営するブライアン・マジェスキは2022年が史上最大のギター販売の年になると予想しています。彼の予想では、ギター・センターの今年の売上は過去最高の25億ドル(約2840億円)に達するとのことです。

ギター・センターは2000年代半ばに多額の負債を抱えるようになり、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で店舗のほとんどを一時的に閉鎖せざるを得なくなった後、2020年11月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請しています。倒産後も事業は継続していました。

フェンダー社が今秋に発表した新しい研究によると、約1600万人の米国人が過去2年以内にギターを始めたという。そのうちの62%が、ギターを手にすることを決めた主な動機として、新型コロナウイルスのロックダウンを挙げており、77%がロックダウンによって増えた余暇時間を演奏や練習に費やしたという。詳しくはこちら