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ミッドナイト・オイル 新曲「Rising Seas」のミュージックビデオ公開

2021/10/29 15:45掲載
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Midnight Oil (c) Daniel Boud
Midnight Oil (c) Daniel Boud
オーストラリアを代表するロック・バンドのひとつ、ミッドナイト・オイル(Midnight Oil)は新曲「Rising Seas」をリリース。ミュージックビデオも公開されています。



以下インフォメーションより

オーストラリアを代表するロック・バンド、ミッドナイト・オイルが、10月31日から英グラスゴーで開催される第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に合わせて、地球温暖化対策への直接的なメッセージを込めたニュー・シングル「ライジング・シーズ」を発表した。ビデオには最近の気候変動、地球温暖化問題に関する映像や、ミッドナイト・オイルのダイナミックなパフォーマンスがフィーチャーされている。

この曲は、ミッドナイト・オイルの来るべき新作スタジオ・アルバムからの第1弾シングルでもある。昨年惜しくも急逝したベーシストのボーンズ・ヒルマンとともにコロナ禍前に録音された新作は、元々今月初めにリリースされる予定だったが、ライヴ・ツアーを伴うことのできる来年初頭に延期になった。しかし、特に重要な意味を持つこの1曲に関しては、グラスゴーで開催される重要なサミットの前夜にリリースすることを決断。ギタリスト兼ソングライターのジム・モギニーはこう説明する。「気候変動の危機は本当に切迫している。だからもうこれ以上待たずに公開することにしたんだ」。

オーストラリアの元環境大臣でもあったフロントマン、ピーター・ギャレットはこう語った。
「この存亡の危機について、誰もが自分なりのやり方で声を上げることを勧める。オーストラリアが文字通り燃えている間も首相は無関心だ。スコット・モリソン(首相)は2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにするという目標にやっと渋々同意したかもしれないが、それでも全く足りない。これ以上石炭やガスを使うのをやめて、2030年までに二酸化炭素汚染を2010年のレベルの少なくとも65%までカットするという明確な計画が早急に必要だ。他の国は、僕たちの未来が再生可能エネルギーがすべてだと分かっている。そこにこそ雇用が存在するし、僕たちが気候の大災害を回避するたった1つの方法なんだ。僕たちにはみな、各国のリーダーに対して、二酸化炭素汚染への対応にもっと取り組む必要があることを分からせる権利がある。そしてそれは今すぐ始めなければならないことなんだ」。

「ライジング・シーズ」の意訳はこちら

すべての子供たちよ おもちゃを置いて中に入って眠りなさい
僕たちは君の目を見て言わざるを得ない 
君を安く売り飛ばしてしまったと
重大な緊迫感をもって事に当たっていた訳ではないと白状しよう
そして海面上昇の火蓋が切られてしまった

気温が上昇してゆく 気候変動を否定する
熱に支配されつつあるのに誰も耳を傾けない
輝きは色褪せてゆく それは誰も応酬しないから
ウォール街は急騰している
それでも 音楽はほとばしる

善と悪の区別がつかないなら
自分が信じているものすべての本質を見抜くことができないなら

天空の女王も 下界の領主も 宇宙の支配者も
僕たちはみな難民だ
そして多くの国では セレブリティが憧れの的
海面上昇の火蓋が切られてしまった

恐竜の物語は過去の栄光を思い出させる
黄金を渇望していた頃 魂を探していた頃
こうなると言われていたのに こうなることは分かっていたのに

もっと頑張るのなら おもちゃはしまうことだ
さて どうやら雨があの西の平原に降っているようだ

天空の女王も 下界の領主も 宇宙の支配者も
僕たちはみな難民だ
そして多くの国では セレブリティが憧れの的
海面上昇の火蓋が切られてしまった