ドリーム・シアター(Dream Theater)のキーボード奏者
ジョーダン・ルーデス(Jordan Rudess)は
ピンク・フロイド(Pink Floyd)『The Wall』に参加する可能性があったという。状況がよく分からないまま、ドラマーとしてセッションの場にいたそうですが、不参加が決まった後に「これってピンク・フロイドのセッションだったんだ」と理解したそうです。
『The Chuck Shute Podcast』に出演したジョーダンは、『The Wall』に参加する可能性があったというのは本当か?と聞かれ、こう答えています。
「本当だよ。僕には大切な友人がいた。彼の名前はブルー・オーシャン。僕はしばらくの間、オーシャン・スター・バンドにいたんだ。
彼の家によく行っていたよ。僕たちは友人であり、一緒に音楽を演奏していたんだ。彼は僕より少し年上で、楽しくてかっこいい人だったので、僕も一緒に行動していたんだ。
彼はドラマーであると同時に、多くのスタジオと密接な関係を持っていた。ある日、彼が僕に“ジョーダン、電話があったから一緒に行こう”と言ってきた。
スタジオに行く間、僕は何も知らなかった。
彼は“スネアドラムを演奏できるよね?”と言ったので、僕は“スネアドラム?小学3年生のときに演奏したよ”と言った。何にしても、どこに向かっているのか依然わからなかった。
そこに着いて、僕は演奏することになった。彼は僕にスティックを渡し、僕をスネアドラムの前に立たせた。綺麗なスタジオには14人のドラマーがいたけど、僕はそれが誰なのかまだ知らなかった。
演奏方法を思い出そうとしたんだけど、(プロデューサーの)ボブ・エズリンが僕を見てこう言った。“ ええ! 君は演奏しなくていいから、ぶらぶらしていて”。
その後、一番いいと思った人に絞られたので、僕はコントロールルームに入ったんだけど、とてもカジュアルなところだった。
巻き戻しているときに、突然、デヴィッド・ギルモアの声が聴こえてきた。僕たちは“Bring the Boys Back Home”の一部を演奏していたんだ。
“ピンク・フロイド!? 一体何なんだよ!”。聴こえたのはその部分だけだったんだけど、たまたま少し巻き戻したところでデヴィッド・ギルモアの声が聴こえてきたんだ。
僕は“なんてこった、これはピンク・フロイドのセッションなのか?”と思った。自分がドラムから追い出されたことは気にしなかった。もういいや、どうせ僕はドラマーじゃないしね。僕は友人と一緒に、これが何であれ楽しんでいたよ。
その後、“(間違いない)これはピンク・フロイドのセッションだ!”と思ったんだ。おかしな思い出だよね。
でも、この話は本当なんだ。ずいぶん昔の話だけど、そう、僕はピンク・フロイドのセッションから追い出されたんだよ」