ジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield)は、ロック界を代表するフロントマンの一人ですが、
メタリカ(Metallica)の初期には、バンドは別のシンガーを採用しようとしていました。
ジェイムズは、米ラジオ局SiriusXMの「Mandatory Metallica」チャンネルで「Road Dog Brothers」というコーナーを担当しており、先日の放送では
アーマード・セイント(Armored Saint)の
ジョン・ブッシュ(John Bush)にオファーした時のことを振り返っています。
「(メタリカの)初期の思い出の多くは、アーマード・セイントというバンドと一緒に祝ったものだ。彼らは、俺たちが活動を始めた80年代初頭に、同じロサンゼルスで活動していた仲間だ。(アーマード・セイントの)ジョン・ブッシュは、俺たちがよく知っているシンガーで、彼をシンガーとしてバンドに迎え入れようと、かなり努力したんだけど、うまくいかなかったんだ。彼は献身的で、アーマード・セイントの仲間と一緒にやっていることをとても愛していたからね。俺たちはそれを尊重しているよ」
両バンドは80年代初頭に一緒にツアーを行っており、ジェイムズは「俺たちは毎晩のように彼らの演奏を聴き、愛していた」と話し、ジョン・ブッシュは獲得できなかったものの、アーマード・セイントのクルーの一人と一緒に仕事をすることに成功したとも付け加えています。
「彼らからクルーを一人奪ったんだよ。彼らのライヴ全体を仕切っていたザック・ハーモンが、なぜか俺らのツアーバスに乗り込んできたんだ。それはとても素晴らしかったよ」
ジョン・ブッシュは、数年前のNational Rock Reviewのインタビューで、メタリカへの加入を断った理由を説明しています。
「メタリカに誘われたけど、正当な理由があって断ったんだ。おかしいと思われるかもしれないけど、当時の状況を覚えておいてほしいんだ。メタリカは無名だった。アーマード・セイントは人気だったんだ」
「バンドが俺にアイデアを提案してくれたとき、俺は褒められたと思ったよ。でも、メタリカに参加することは俺の運命ではなかったんだ。ヘヴィメタルの顔を変えてしまうことになるだろうし、そんなプレッシャーは必要ないんだ。ジェイムズは素晴らしいヴォーカリストだよ。彼は何年もかけて本当に成長してきたし、他の人は考えられないよ」