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ピンク・フロイドのシド・バレットが所有したYAMAHAの12弦アコースティック・ギターがオークションへ

2021/10/13 12:55掲載
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Syd Barrett's guitar and his nephew Mark Barrett
Syd Barrett's guitar and his nephew Mark Barrett
英国の新聞Cambridge Newsによると、ピンク・フロイド(Pink Floyd)の創設メンバーであるシド・バレット(本名:ロジャー・キース・バレット/Syd Barrett)が所有したYAMAHAの12弦アコースティック・ギターがオークションにかけられることになりました。

出品するのは、シド・バレットの甥であるマーク・バレット(57歳)。収益はメンタルヘルスの慈善団体「マインド」と、英ケンブリッジシャーにあるホスピスに均等に分配されることになっています。このギターは、シリアルナンバーが1090448、デートコードが1969年10月21日となっています。落札予想価格は5,000ポンド(約80万円)以上。

マーク・バレットによると、1974年にケンブリッジのヒルズ・ロードの家が売却された後、ギターは、シドの兄で、マークの父であるアラン・バレットのもとに保管されていました。マークの父はシドの死後、「その後の3回の家の引っ越しの間、ギターを保管し続けた」そうで、「最終的に僕に渡した」とマークは語っています。

マークはシドについて「残念ながら、叔父のロジャーとは知り合いになりたくてもなれなかったんだ。彼は晩年は世捨て人だったから」と話しています。

シドは、今回オークションにかけられる12弦ギターについて、1971年の米ローリング・ストーン誌のインタビューで語っていました。

米ローリング・ストーン誌より
「彼はギターを出して、『Madcap』に収録されている“Love You”の新しいヴァージョンをかき鳴らし始めた。“昨日のうちに作っておいたんだ。ずっといいと思うよ。新しい12弦ギターなんだ。慣れてきたところだよ。昨日、磨いたんだ”。YAMAHAのギターだった」

また、このオークションでは、シドが亡くなる数ヶ月前に描かれたものだという絵画もオークションに出品されます。

水彩画と鉛筆で描かれたこの作品のタイトルは「Still Life With Lemons And Green Bottles」で、彼が人生の最後の30年間を過ごしたケンブリッジのマーガレット・スクエアにある自宅で発見されました。2006年にもオークションにかけられています。今回の落札予想価格は4,000ポンド〜6,000ポンド(約60万〜約90万円)

●Syd Barrett Art: Still Life With Lemons And Green Bottles, 2006