カート・コバーンは長年にわたって様々なフェンダーギターを愛用していましたが、中でも Jaguar と Mustang は、「Nevermind」ツアーや、「Smells Like Teen Spirit」のミュージックビデオで使用されており、象徴的な存在となっています。カート自身がデザインしたJag-Stangは、これらのギターのお気に入りの要素を組み合わせたカスタム作品として仕上げられており、カートが亡くなる前の「In Utero」ツアーで何度か使用しています。その後、このギターはR.E.M.のギタリスト、ピーター・バックの手に渡り、R.E.M.のビデオでも使用されています。
<世界のアーティストからのコメント> ■ジェラルド・ウェイ(My Chemical Romance) 「80年代に過剰なまでに技術的なギタースキルが重視された後、カートはミュージシャンになることやバンドを始めることへの障壁を吹き飛ばしたてくれた。」「彼は、ギタリストにとってのエリート主義的な障害に対する不満を体現し、僕たち全員が楽器を手に取って前に進めるように励ましてくれた。どんなレッスンを受けていようが、どれだけ多くの曲をソロで弾けるかなんて関係なくね。そしてそれが僕にとってのロックンロールなんだ。カートとNirvanaは、アンダーグラウンドの世界を、心、反抗、信頼性をもって世間に広めてくれたし、世界はこれらのものを必要としていたと思うよ。」
■ジョー・トローマン(Fall Out Boy) 「カートのスタイルは、80年代の過剰な自己主張文化に対する反動のように感じたよ。彼の演奏を通して、僕はノイズロックとポップスが混ざり合う不思議な感覚に触れたんだ。カートは間違いなくいろんな価値観やスタイルを分け隔てなく受け入れる寛容なアーティストだった。それに、彼がJag-Stangに感じたように、僕のテレキャスターもまたフランケンシュタインのようなもので、好みのギターの断片をつなぎ合わせたものなんだ。自分が必要としていることを実現できる、自分に合った楽器を持つことが大切だよ。」
■ビーバドゥービー 「カートの演奏は、その姿勢やパワーコードの使い方から、『Come As You Are』や『All Apologies』のようなピッキングを中心とした印象的なリフまで、多くの点で私に影響を与えてくれました。彼はよくドロップDで演奏していて、それを試してみるのもいいものでした。それがきっかけで、私はいつもチューニングを変えて遊んでいます。カートが言っていた、“ギターは好きだけど、いつも何か小さなことを変えたいと思っている”という考えに凄く同意します。うまくミックスするのは難しいですが、私が本当に好きなギターはいくつかあります。Jag-Stangは本当に素晴らしいフュージョンです!」
■Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION) 「物凄クシンプルナ事ヲヤッテイルノニ他ノ追随ヲ許サナイ説得力ト生命力、ソシテ感情ソノモノガギターサウンド、ギターノ一音ニ込メラレテイル気ガシテ”ギターノプレイヤリフヲ聴カセル”トイウヨリモ”感情ソノ物ヲ楽器デ表現スル”ト言ウ指針ヲ芽生エサセテクレレマシタ。実際ギターハ、自分ノ感情ノ伝導率ガ最モ良イ媒体ダト思ッテイルシ、喜怒哀楽以上ノ感情ヲ注イデ下手シタラヨリ増幅モシテシマウ、生身ノ声ト同ジクライ、時トシテソレ以上ノ楽器ダト思イマス。」「彼ノサウンドヲ聴イテ、圧倒サレタト同時ニ感動シタ記憶ガアルシ、自分ノ音楽ノ聴キ方、自分デチョイススル音楽ニモ多大ナ影響ヲ与エタ事ハ間違イナイデス。」