NO WAVEの嵐が吹き荒れる80年代前半のニューヨークで活動したポスト・パンク・バンド、
ブッシュ・テトラス(Bush Tetras)。同バンドのドラマーとして活躍したディー・ポップ(Dee Pop)が10月9日に死去。バンドメンバーのパット・プレイスとシンシア・スレイが声明を発表し、またPitchforkが彼の代理人に亡くなったことを確認しています。ディーは65歳でした。
パット・プレイスとシンシア・スレイは、声明の中で次のように述べています。
「1979年からブッシュ・テトラスのドラマーとして活躍していたディー・ポップが昨夜、睡眠中に亡くなったことを大変残念に思います。ディー・ポップは典型的なニューヨーカーで、フォレスト・ヒルズ・クイーンズで育ち、それ以来ずっとニューヨークに住んでいました。彼はブッシュ・テトラスのドラマーであるだけでなく、ブッシュ・テトラスのすべてのリリースやTシャツの原本を所有し、バンドのマスターも管理しているアーキビストでもありました。ブッシュ・テトラス以外にも、ディー・ポップは、Richard Lloyd、Michael Karoli (Can)、The Gun Club、Jayne County、The Shams、William Parker、Eddie Gale、Roy Campbell、Freedomland、Hanuman Sextet、Radio I-Ching、1000 Yard Stareなどと共演しています。ディー・ポップは、息子のチャーリーと娘のニコルに見守られています。彼のバンドメンバーや、彼が生涯を通じて触れた多くの人々に惜しまれることでしょう。安らかに眠ってください、ディー」
ディー・ポップは1956年生まれ。本名はDimitri Papadopoulos。1979年にブッシュ・テトラスに参加し、ニューヨークのNO WAVEシーンに欠かせない存在となった。