Rick and Daxx Nielsen of Cheap Trick and Miles Nielsen and the Rusty Hearts
シカゴに住む音楽好きの夫婦は、新型コロナウイルスの影響で会場が閉鎖され、演奏ができなくなったミュージシャンを支援するために、自宅の庭を開放してライヴを開催する企画を昨年から行ってきました。10月1日には
チープ・トリック(Cheap Trick)の
リック・ニールセン(Rick Nielsen)の息子であるマイルス・ニールセンが登場。さらにサプライズで、父親のリック・ニールセンと、リックの息子でチープ・トリックのドラムを担当しているダックス・ニールセンも登場しています。
地元のシカゴ・サンタイムズ紙によると、自宅の庭を提供しているのはジョン・カルヴァーとキャシー・タイナスの夫婦。2人は、自分たちや友人たちが音楽を楽しみながらバンドに収入を与える方法として、小規模なグループのコンサートを自宅の庭で随時開催しています。夫婦は、観客に任意で20ドルをバンドに寄付してもらい、他の場所で演奏することができなくなったミュージシャンたちを後押ししています。同紙によると、寄付金は必須ではなく、コンサートは私有地で行われ、ライヴは午後10時までに終了するため、許可は必要ないとのことです。夫婦の庭には15人程度しか入れませんが、同じような規模の人数は夫婦の両隣の家の庭にも入れ、夫婦はそこの観客からも寄付金も集めています。
マイルス・ニールセン率いるバンド、マイルス・ニールセン&ザ・ラステッド・ハーツは昨年春にもこの庭で演奏しており、10月1日は2度目の出演でした。
庭を提供しているジョン・カルヴァーには、シカゴのピザレストラン「Piece」をリック・ニールセンと共同経営している友人ビリー・ジェイコブスがいます。
その日の夜、ビリーはダックスとリックから「みんなで集まろうよ」というメールを受け取ります。ビリーは「そうだ、ピザとビールを買って、マイルスに会いに行って、彼を驚かせよう」と提案、「そしてその通りになったんだ」とビリーは語っています。
当日、リックがピザを持って庭に入り、ダックスがその後ろに続くと、観客もマイルスも驚いていました。
マイルスは「まさか現れるとは思わなかった。父の声が聞こえたので、右を向くとそこにいたんだ」と話しています。
数分後、リックとダックスはマイルスのバンドに加わり、チープ・トリックの2曲、「Voices」と「I Want You To Want Me」を演奏しました。
当日の映像あり