フォリナー(Foreigner)での活躍でも知られる
ルー・グラム(Lou Gramm)は最近、1990年前後のソロ・アルバムの制作時に曲のアイデアが生まれたものの、当時は未完成に終わった曲を新たに完成させる作業を行っており、アルバムとしてリリースする予定。サイトUltimate Classic Rockのインタビューの中で明らかにしています。
新しい音楽について尋ねられたルーは、こう述べています。
「これらの曲の前提となっているのは、僕のソロ・アルバム『Ready or Not』(1987年)、『Long Hard Look』(1989年)、または(バンド、シャドウ・キングの)『Shadow King』(1991年)で生まれた曲のアイデアなんだ。当時は、まだ完成していない曲だったので使われなかったんだけど、でも、時間が経つにつれ、これらのアイデアを聴き直してみると、とても気に入ったんだ。あとは完成させるだけだと思った。少しずつ曲を仕上げていき、ミックスやマスタリングを行った。今はかなりの数の曲があるので、アルバムを出したいと思っているんだ」
「今のところ、とてもいい感じに仕上がっている。一緒に仕事をしている皆は、とても興奮しているよ。秋の終わりか冬の初めにはリリースしたいと思っているんだ」
Q:当時のレコーディングを振り返ってみて、どのような印象を持ちましたか?
「もちろん、たくさんの思い出が詰まっているよ。アルバムに収録された曲は、本当に素晴らしいものだった。でも、テープの下の方には未完成の曲のアイデアがあることが分かった。それが何なのか、僕には想像もできなかった。そのうちのいくつかをゆっくりと聴き始めると“ああ、あのアイデアはこうなっていたのか”と思うんだ。すぐに、僕は歌詞を書き始め、メロディーを練り上げ、素晴らしいプレーヤーたちに魂を吹き込んでもらった。この結果には、とても満足しているよ。すでにいくつかの曲をマスタリングしたけど、今の時代に合ったサウンドになっていて、とてもワクワクしているよ」
Q:オリジナルの録音を引き継ぐことはできたのでしょうか?それとも、すべてゼロからのスタートですか?
「オリジナルの録音のかなりの部分を残した。優秀なプレイヤーを使ってしっかりと録音されたものであれば、残すべきものはすべて残して、それに加えているよ。アルバムに参加した人たちが見つかれば、曲を完成させるまで参加し続けたいかどうかを尋ねた。そうでなければ、同じような演奏ができる人を探して、その人に曲を手伝ってもらうことができたんだ」
Q:曲を完成させるために戻ってきてもらうことができたオリジナルの人たちは誰ですか?
「ブルース・ターゴン(グラムの長年のバンドメイトであり、Black Sheep、Foreigner、Shadow Kingでの共同作業者)。それとジェフ・ジェイコブス。ジェイコブスとは90年代にフォリナーで一緒に演奏したよ。彼はキーボードプレーヤーなんだけど、参加したいかどうか聞いたら、参加してくれたんだ」
Q:ニルス・ロフグレンについてはどうですか?お二人は長年にわたって親交がありますよね。
「うん、彼はこのアルバムの一部に参加する予定だよ。1週間ほど前に彼と話して、僕たちがやっていることを伝え、この作品に参加してみないかと尋ねたんだ。すると彼は“電話して教えてくれ。ラフミックスを送ってくれればいいよ”と言ってくれた。彼は自由な時間をたくさん持っていて“いつでも好きなときにこれをすることができる”と言っているよ」
ルー・グラムは約3年前にソロ・アーティストとしてのパフォーマンスに区切りをつけることを発表しましたが、2021年になって彼は再びステージに上がっています。
Q:2019年の年末近くに、ライヴ・パフォーマンスからの引退を発表しましたよね。心境の変化があったようですね。
「まあ、確かにパフォーマンスが恋しくなったよ。でも、週に3、4回のパフォーマンスを3カ月間続けて、ロードドッグのようにツアーに出ることが恋しくなったわけではない。それは何年も続けてきた。そのおかげでいくつかの素晴らしいストーリーを伝えることができたけど、もうそれをする必要はないし、何ヶ月もツアーに出る必要もないんだ」