HOME > ニュース >

ライヴ会場襲撃を足を撃たれながらも阻止したメタルベーシストがライヴ復帰、デイヴ・グロールとアクセル・ローズが使用した玉座で演奏

2021/09/30 10:38掲載(Last Update:2021/09/30 21:26)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Darin Wall
Darin Wall
9月初旬、銃を持った男がライヴ会場に侵入するのを阻止した米メタルバンドのベーシスト。その際、足に銃弾を受けて静養していたメタルヒーローが3週間の休養を経てライヴに復帰。当日は、過去にフー・ファイターズ(Foo Fighters)デイヴ・グロール(Dave Grohl)ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)アクセル・ローズ(Axl Rose)が使用した玉座を座って演奏。ベーシストに感銘を受けて、この玉座を所有するデイヴが無償で提供しています。

このベーシストは、シアトルを拠点とするメタルバンド、グレイホーク(Greyhawk)のダリン・ウォール(Darin Wall)。

グレイホークは9月5日、アイダホ州ボイシでライヴを行っていました。ウォールは会場でイーサン・バードという男の行動を偶然目撃したとき、何かがおかしいと感じました。バードは会場の外から観客に向かって指鉄砲で人を撃つふりをしていました。ウォールと仲間のバンドマンはバードの入場を阻止しますが、その後、バードは自分の車に戻り、銃をズボンの中に入れて会場に戻ってきます。それに気付いたウォールは銃を持ったバードにタックルしますが、その際に足を撃たれてしまいます。バードは、その後、すぐに警察に逮捕されています。

銃撃事件の後、ウォールは自宅で療養中に出演したラジオ番組の中で「今度のライヴではデイヴ・グロールの玉座を使おうかな」と冗談を言っていました。

フー・ファイターズのマネジメントがそのコメントを知り、デイヴ自身がウォールに電話をかけました。ウォールはKING 5 Newsに「(デイヴは)MTV VMAアワードから電話をかけてきて“俺の費用であの玉座を君のところまで発送するよ”と言ったんだよ」と話しています。

9月26日にグレイホークがライヴ活動を再開したとき、ウォールはその玉座でパフォーマンスを行いました。

この玉座は、デイヴがライヴ中にステージから落ちて足を骨折した後、フー・ファイターズの2015年のツアー中に使われました。その後、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが足を骨折した際にも使われています。

ウォールは「これを使った人は3人だけだ。デイヴ・グロール、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズ、そして俺だ」と話しています。

以下はKING 5 Newsのニュース映像。当日のライヴ映像も紹介されています