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ナッシュビルのセッション・ミュージシャン集団「Aチーム」のベーシスト、ボブ・ムーアが死去

2021/09/24 13:30掲載(Last Update:2021/09/24 14:25)
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Bob Moore - Elmer Williams / Country Music Hall Of Fame
Bob Moore - Elmer Williams / Country Music Hall Of Fame
米ビルボード誌によると、ナッシュビルのセッション・ミュージシャン集団「Aチーム」のベーシスト、ボブ・ムーア(Bob Moore)が死去。88歳でした。

ボブ・ムーアは、エルヴィス・プレスリー「Are You Lonesome Tonight?」、パッツィー・クライン「Crazy」、ロレッタ・リン「Coal Miner's Daughter」、ケニー・ロジャース「The Gambler」、ブレンダ・リー「Rockin' Around The Christmas Tree」など、数十年にわたって数多くの楽曲に参加。17,000曲以上の楽曲に参加したと言われています。

ボブ・ムーアは1932年ナッシュビル生まれ。10歳の頃に演奏活動を始める。1950年代に入ると、ナッシュビル周辺のレコーディングスタジオで演奏するようになる。エルヴィス・プレスリーのお気に入りのセッション・プレイヤーとなり、その後、パッツィー・クライン、ロレッタ・リン、ブレンダ・リーなど多くのアーティストの仕事を担当した。その頃、ナッシュビルの「Aチーム」が固まり、ムーアもその一員として活躍した。

カントリーミュージック殿堂博物館のCEOであるカイル・ヤングは、声明の中でこう述べています。

「ボブ・ムーアのアメリカ音楽への貢献は計り知れません。彼は、音楽的な巨匠であり、カントリーミュージックの歴史の中で最も多くの録音を行ったベーシストです。また、ナッシュビルのセッションプレーヤーとして有名な“Aチーム”の主要メンバーとして、インスピレーションと革新をもたらしました。彼はかつて、“私のベース演奏を聞いたことのある人なら誰でも私の魂を知っている”と言っていました。私たちは、彼が長年にわたって私たちとその魂を共有してくれたことを幸運に思っています」