キャバレー・ヴォルテールのリチャード・H・カークが死去

キャバレー・ヴォルテール（Cabaret Voltaire）の創設メンバーの一人であるリチャード・H・カーク（Richard H. Kirk）が死去。バンドの所属レコード会社であるMuteがSNSで訃報を伝えています。死因は明らかにされていません。65歳でした。

以下、声明より

「リチャード・H・カーク 1956-2021

私たちの偉大で親愛なる友人、リチャード・H・カークが亡くなったことを、大変残念に思います。
リチャードは、その人生と音楽のキャリアを通じて、特異で意欲的な道を歩んだ、卓越した創造的な才能の持ち主でした
私たちは彼の死をとても残念に思っています
私たちは彼の家族が十分な時間を過ごせるように配慮を求めます

Mute」

It is with great sadness that we confirm our great & dear friend, Richard H. Kirk has passed away.
Richard was a towering creative genius who led a singular & driven path throughout his life & musical career.
We will miss him so much.
We ask that his family are given space. pic.twitter.com/Ok8u3dNx3T

— Mute (@MuteUK) September 21, 2021

イギリスのエレクトロニック・ミュージック界の重要人物であるリチャード・H・カークは1956年、英シェフィールド生まれ。

1970年代初頭にシェフィールドでクリス・ワトソン、スティーブン・マリンダーと共にキャバレー・ヴォルテールを結成。攻撃的なエレクトロニック・ミュージックと、公共の場でのゲリラ的なパフォーマンスの両方で実験的な活動を行い、キャバレー・ヴォルテールはスロッビング・グリッスルと並んでインダストリアル・ミュージックの発展において重要な役割を果たした。その後は、エレクトリック・ダンス・ミュージックへと変更するなど、いくつかの異なるフェーズを経て、自分たちの道を歩んでいった。

1994年を最後に20年間活動を停止していたが、21世紀に入ってからリチャード・H・カークを中心にプロジェクトが復活。2020年に26年ぶりとなるアルバム『Shadow of Fear』を発表した。