ルー・リード(Lou Reed)初の大規模な展覧会<Lou Reed: Caught Between the Twisted Stars>が、彼の80回目の誕生日にあわせて、2022年3月2日より、ニューヨークで開催されます。
ルー・リードが遺した個人的なアーカイブ「The Lou Reed Archive」は現在、ニューヨーク公共図書館(New York Public Library/NYPL)の舞台芸術図書館(Library for Performing Arts)に所蔵されています。同館は、2019年にはそのアーカイブを開放し、膨大な量のリードの私物、録音物、ビジネス書類を興味のあるファンや歴史家たちに提供しました。
そして2022年、同館はこれらの資料をキュレーションして、「ルー・リードの驚くべきアーカイブから、これまで見たことも聞いたこともない作品」を集めた初の大規模な展覧会を開催します。
1989年の『New York』に収録されているリードの名曲「Romeo Had Juliette」の一節にちなんで名づけられたこの展覧会では、ソロ・アーティスト、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバー、妻のローリー・アンダーソン、デヴィッド・ボウイ、ジョン・ケイル、メタリカなどとのコラボレーションなど、リードのさまざまな音楽プロジェクト、ライヴ・パフォーマンス、ロバート・ウィルソンなどとの演劇作品、執筆した記事や本、詩、自身の写真、個人的に行っている太極拳の研究などが紹介されます。
この展覧会では、1958年にフリーポート高校で結成されたバンド「The Shades」から2013年の最後の公演まで、リードの創造的な人生を網羅する「The Lou Reed Archive」から、公演やインタビューの音声・映像、写真家のオリジナルプリントやコンタクトシート、手書きの歌詞、個人的な手紙、スタジオでのメモ、アルバムの校正、プレス、ツアーポスター、リードの個人的な書籍やレコードのコレクションなど、これまでに展示されたことのない貴重な資料を紹介します。また、リードのギターやステージ機材の一部は、新たに入手したヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアーカイブ資料とともに展示されます。
妻のアンダーソンは声明の中で、この展示はリードの私生活と仕事の「パノラマ写真」を提供すると同時に、彼が働き、愛したシーンや都市を再現するものだと述べています。
「彼が最も愛した街の中心部ほど理想的な場所はないでしょう。私の夢は、ルーの作品を完全に一般公開することでした。ニューヨーク公共図書館の舞台芸術図書館がそれを可能にしてくれました」
展覧会は2022年8月27日まで開催される予定です。