ヒップホップやファンクをルーツに持つニューオリンズの新世代ブラスバンド、
ザ・ホット8ブラス・バンド(The Hot 8 Brass Band)の創設メンバーのひとりで、スーザフォン奏者のベニー・ピート(Bennie Pete)が死去。ニューオリンズのNola.comによると、サルコイドーシス(※肉芽腫と呼ばれる結節が全身に出現する難病)と新型コロナウイルスと合併症により、ニューオリンズ・イースト病院で亡くなっています。45歳でした。
妻のラメカによると、ピートは8月18日に自宅で失神し、その後、病院で新型コロナウイルスの陽性反応が出ました。ピートは、2015年にサルコイドーシスと診断され、2018年に進行性前立腺がんの手術を受けたということもあり、当初は新型コロナウイルスのワクチン接種に難色を示していました。最終的には考えを改めたものの、接種を受ける前にコロナに感染してしまいました。
サルコイドーシスは、何年も前から彼の体に大打撃を与えていました。コロナのパンデミックの前から、彼は健康状態の悪化のためにザ・ホット8ブラス・バンドの定期的な演奏に参加できない状態が続いていて、この1年でピートは体重が激減し、激しい発作を起こし、心臓の機能も低下していたと妻のラメカは言っています。
ベニー・ピートらは1995年にザ・ホット8ブラス・バンドを結成。ジャズやファンク、ソウルをベースにヒップホップからの影響も吸収しているブラスバンドで、バンドはグラミー賞にもノミネートされました。