90歳を超えてからメタル音楽に出会いバンドを結成、“デスメタルおばあちゃん”として親しまれたヴォーカリストのインゲ・ギンズバーグ(Inge Ginsberg)が死去。ニューヨーク・タイムズ紙によると、彼女は7月20日にスイス・チューリッヒの介護施設で心不全のために亡くなりました。99歳でした。
インゲ・ギンズバーグは、ホロコースト(ナチス・ドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺)の生存者で、戦争が終わった後、夫と共にハリウッドに移り、ソングライターとしてナット・キング・コール、ドリス・デイ、ディーン・マーティンなどのアーティストに曲を提供しました。また彼女はジャーナリスト/ライターとしても活躍し、さらに93歳でメタルに出会い、インゲ&ザ・トライトーン・キングスというメタルバンドを結成。フロントウーマンとしてバンドを支え、スイスのオーディオ番組『Got Talent』やユーロビジョン・ソング・コンテストにも出演しました。バンドはすぐに人気を博し、ギンズバーグはニューヨーク・タイムズ紙のドキュメンタリーで“デスメタルおばあちゃん”と呼ばれるようになりました。
以下は以前に公開されたドキュメンタリーとミュージックビデオ