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40万人が参加した米フェス<ロラパルーザ> 現地の公衆衛生局は巨大クラスターが発生したという「証拠はない」と発表

2021/08/13 11:01掲載
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Lollapalooza 2021
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7月末に米イリノイ州シカゴで4日間にわたって開催され、毎日約10万人が参加した音楽フェスティバル<ロラパルーザ>から2週間が経過しましたが、シカゴ公衆衛生局の長官であるアリソン・アーワディ博士は、<ロラパルーザ>で巨大クラスターが発生したという「証拠はない」と述べています。

ロラパルーザでは、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていること、または新型コロナウイルス検査で陰性であることを証明するなど、厳しい入場条件を設けていました。

アーワディ博士はツイッターで、38万5千人が参加したと推定される<ロラパルーザ>について「現時点では、予想外のことは起きておらず、スーパースプレッダー(巨大クラスター)イベントになった証拠はなく、シカゴの新型コロナウイルスの状況に実質的な影響を与える証拠はありません」と投稿しています。

アーワディ博士によると、シカゴ在住者の58人、シカゴ以外のイリノイ州在住者の138人、イリノイ州外の7人を含む203人のフェスティバル参加者から新型コロナウイルスの陽性反応が報告されています。

ワクチン接種を受けた参加者のうち、0.04%(10,000人に4人)が陽性反応が出たと報告されています。また72時間前までの新型コロナウイルス検査で陰性であることを証明して参加者したワクチンを接種していない参加者のうち、0.16%(10,000人に16人)が陽性反応が出たと報告されています。アーワディ博士は「ワクチンを接種していない参加者は、予想通り新型コロナウイルスの発症率が高くなりましたが、まだ低かったです」と述べています。また「8月11日の時点では、入院や死亡の報告はありません」「ワクチンは機能しています」とも述べています。