英国のアーティスト　EU19カ国でビザや労働許可証なしでツアーが可能に

英国のアーティストたちは、欧州連合（EU）離脱後もヨーロッパをビザなしでツアーできるように求めていました。英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省（DCMS）は8月4日に声明を発表し、英国のミュージシャンやパフォーマーが、EU内の19カ国に「短期ツアー」で渡航する際、ビザや労働許可証を必要としないことを発表しています。

声明では「私たちは政府として、欧州でのツアーを検討する際に、私たちのクリエイティブ産業や文化産業が直面している問題について、すべてのEU加盟国と話をしました。その結果、19の加盟国が、英国のミュージシャンやパフォーマーが短期ツアーのためのビザや労働許可証を必要としないことを確認しました」と述べています。

今回対象となったEU加盟国19カ国は以下の通りです。

オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、オランダ、ポーランド、スロバキア、スロベニア、スウェーデン

さらに声明では「私たちは現在、ビザおよび許可証なしでのツアーを認めていない残りのEU加盟国に積極的に働きかけており、ツアー中のパフォーマーやサポートスタッフがビザなしで最長3ヵ月間英国に滞在できるという、英国の寛大なルールに合わせた取り決めを求めています。また、スペイン、クロアチア、ギリシャ、ポルトガル、ブルガリア、ルーマニア、マルタ、キプロスに対しては、政府関係者やDCMSの大臣を通じて正式に働きかけを行っています」と付け加えています。