セイント・エティエンヌ(Saint Etienne)の新作は、1993年作『So Tough』以来となるサンプル・ベースのアルバム。タイトルは『I've Been Trying To Tell You』で海外で9月10日発売。リリース元はHeavenly Recordings。
スタジオ・アルバムのリリースは2017年の『Home Counties』以来。通算10作目。
今回メンバー3人は、ロックダウン中にリモートでレコーディングを行っており、スタジオで一緒に制作していない最初のアルバムです。制作には、映画やテレビの作曲家であるガス・バスフィールドも参加しています。
今回のアルバムを構成するサンプルやサウンドは、ほとんどが1997年から2001年までのものです。この時期は、英国で労働党が選挙で勝利し、米国の9.11テロ攻撃があった時期です。
メンバーのボブ・スタンレーは「僕にとってこのアルバムは、楽観主義と90年代後半についてのもので、記憶がいかに信頼できない語り手であるかについてのものです。ピート(ウィッグス)とガスは、本当に素晴らしい制作をしてくれた。素晴らしいサウンドだと思う。コンセプトとそれに対する解釈によって、このアルバムは非常に特別なサウンドになっていると思うよ」と述べています。
またヴォーカリストのサラ・クラックネルは「『So Tough』以来、初めてのサンプルを使ったアルバムで、とても新鮮な経験で、とても楽しかった。ドリーミーであり、アトモスフェリックでもある、晩夏のサウンドです」と述べています。
このアルバムから新曲「Pond House」のミュージックビデオが公開されています
■『I've Been Trying To Tell You』
1. Music Again
2. Pond House
3. Fonteyn
4. Little K
5. Blue Kite
6. I Remember It Well
7. Penlop
8. Broad River