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ギタリストが“世界最大の管楽器 ”巨大な橋とのデュエットを録音

2021/07/27 15:05掲載
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Nate Mercereau - Golden Gate Bridge Duet
Nate Mercereau - Golden Gate Bridge Duet
風の強い日に幽玄なドローン音を発する巨大な橋。ある人は「囚人を拷問するような音」と表現するなど、地元住民の間で物議を醸していますが、あるミュージシャンは、この橋を「世界最大の管楽器」と表現し、橋のドローン音と、自身のギター即興演奏を組み合わせたオリジナル・デュエット・トラックを制作。パフォーマンス映像を公開しています。

この橋は、アメリカ西海岸のサンフランシスコ湾と太平洋が接続するゴールデンゲート海峡に架かる吊橋「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」。

1937年に完成したこの橋は最近、改修工事が行われ、その結果、強風の際に幽玄なドローン音を発するようになりました。この音は地元住民の間で物議を醸しており、約5キロメートルも離れた場所から聞こえたという報告もあります。

ジェイ・Zやジョン・レジェンドとも仕事をしたことのあるという、ロサンゼルス拠点のソングライター/プロデューサー/マルチインストゥルメンタリストのNate Mercereauは「ゴールデン・ゲート・ブリッジ・デュエット」と題したプロジェクトで、橋の幽玄なドローン音をバッキング・トラックとして利用した前衛的なトラックを披露しています。

Nate Mercereauはインタビューの中で「これほど巨大なものが、自然の力でこれほど大きな音を出すのは、何よりも素晴らしいことだ。風が強くなってくると、音色が揺れてクレッシェンドし、時には自分の体が振動しているのを感じるほどの音量になる」と話しています。