Rush’s Geddy Lee and mom Mary Weinrib, via Instagram
ラッシュ(Rush)の
ゲディー・リー(Geddy Lee)の母親であるメアリー・ウェインリブが、96歳の誕生日を目前に控えた7月2日に亡くなりました。95歳でした。彼女はホロコーストの生存者で、デイヴ・グロールのドキュメンタリー番組『From Cradle to Stage』にてホロコーストでのサバイバル体験を語ったことで、ラッシュ・ファンに知られるようになりました。2010年に公開されたラッシュのドキュメンタリー映画『Rush: Beyond the Lighted Stage』にも出演しています。
メアリーは1925年ポーランド、ワルシャワ生まれ。1939年からドイツ軍に占領されたポーランドのスタラホビツェの一部であるユダヤ人のコミュニティー、ビエジブニクで育つ。
スタラホビツェの軍需工場の労働収容所や、夫のモリス・ウェインリブと出会い恋に落ちたアウシュヴィッツ強制収容所、そして1945年4月にようやく解放されたベルゲン・ベルゼン強制収容所に耐えて生きて帰る。
メアリーとモリスは1946年に再会して結婚し、その後すぐにカナダに移住。1965年に夫が急逝した後、メアリーは3人の子供を育てながら、トロントの北に位置するニューマーケットで家業のバラエティショップを経営していた。
メアリーは、1974年にラッシュのファーストアルバムが発売されると、店の窓にラッシュのポスターを貼り、アルバムを欲しがっているが買うお金のない子供たちにアルバムをプレゼントしたという。