第1期『ルパン三世』や『巨人の星』が制作されていた昭和40年代のアニメ制作会社Aプロダクション(現・シンエイ動画)の様子を、当時、制作担当社員として働いていた著者が回顧。当時の貴重な写真とともに収録した書籍『昭和のアニメ奮闘記』が天夢人から6月17日発売。そこには若き大塚康生や高畑勲ら、日本アニメのレジェンド達の姿がありました。
以下インフォメーションより
インプレスグループで鉄道・旅・歴史メディア事業を展開する株式会社天夢人は、2021年6月17日に、『昭和のアニメ奮闘記』を刊行いたします。
昭和40年代、アニメ制作会社Aプロダクション(現・シンエイ動画)の制作担当社員として、数々のアニメーターと仕事をしてきた鉄道写真家・南正時さんが、当時を回顧した一冊です。そこには大塚康生をはじめ、高畑勲や楠部大吉郎ら、日本アニメの萌芽期を支えた伝説的なアニメーター達の若かりし時代の活躍があります。本書では、第1期の『ルパン三世』や『巨人の星』『アタックNo.1』などのアニメ作品を手掛けていた頃のアニメ制作会社の様子を、著者が撮影した当時の貴重な写真とともに収録。NHK連続テレビ小説「なつぞら」のモデルとされる制作会社でもあり、ドラマとの共通点も多く記されています。いまや日本を代表するカルチャーの一つとなった「アニメ」の貴重な記録です。
Aプロダクションに住み込みで働いていた著者の、秘蔵写真が満載です
著者が社員時代にAプロダクションが手がけていたのは、『巨人の星』や『アタックNo.1』、そして第1期『ルパン三世』など。『巨人の星』の第91話「栄光のピッチング(沢村栄治物語)」の制作裏話や、第1期『ルパン三世』を手掛けていた頃の大塚康生やおおすみ正秋らの奮闘など、その場に立ち会っていたからこそ分かる、生き生きとした姿が記録されています。またAプロダクションをはじめ、著者が関わってきた多くのアニメーター達の記憶をひとりひとり綴っています。さらに随所に著者や大塚康生さんが撮影してきた秘蔵写真を掲載し、読み応えのある一冊となっています。
■『昭和のアニメ奮闘記』
南 正時 (著)
仕様:四六判 200ページ
定価:1540円(本体1400円+税10%)
発売日:2021年6月17日
【目次】
第1章 昭和43年「Aプロダクション」に入社
・アニメとの出合い
・汽車事始め
・漫画映画(アニメ)への憧れ
・日本初アマチュアアニメサークル発足
・アニメに夢を託し上京
・Aプロ創始者楠部大吉郎さんとの出逢い
第2章 伝説のアニメーターたちに囲まれた日々
・『巨人の星』制作現場
・『巨人の星』〝番外編〟
・『ルパン三世』パイロットフィルム秘話
・Aプロが中野坂上へ
・『ムーミン』の声の主は……?
・Aプロでともに働いた人びと
楠部大吉郎/芝山努/小林治/椛島義夫/中村英一/竹内留吉/森下圭介/真田芳房/
第3章 『ルパン三世』がつくられた頃
・『ムーミン』制作が始まった
・マイカーブーム
・多摩川ジープ水没事件
・フィアットもご難に
・SLを追って
・ファーストルパン始まる
・さらばAプロ
第4章 鉄道写真家としてアニメに関わることに
・西武鉄道沿線にアニメーターが多いワケ
・ケイブンシャの鉄道大百科
・ヨーロッパの鉄道取材敢行
・『ドラえもん』国際特急に乗る
第5章 私が出会った日本アニメのレジェンドたち
・「なつぞら」の人々
・長編アニメーションへの道
・東映動画発足
森やすじ/大工原章/奥山玲子/中村和子/高畑勲
・手塚治虫とアニメーション
・手塚治虫先生最後の旅
・アニメテッドピープル
荒井和五郎/持永只人/川本喜八郎/鈴木伸一/ひこねのりお/月岡貞夫/湯崎夫沙子/ノーマン・マクラレン/ウォード・キンボール/ユーリ・ノルシュテイン/レイ・ハリーハウゼン/フレデリック・バック/片山雅博