フー・ファイターズのテイラー・ホーキンス、ラッシュ『Permanent Waves』が大好きな理由を熱く語る

フー・ファイターズ（Foo Fighters）のドラマーであるテイラー・ホーキンス（Taylor Hawkins）はラッシュ（Rush）の『Permanent Waves』が大好き。なぜこのアルバムを愛しているのか、英Classic Rock誌の企画で熱く語っています。

「『Permanent Waves』が1980年にリリースされた時、僕は若すぎたので見逃してしまった。1982年頃、カリフォルニアのラグナビーチに住んでいた僕は、音楽に夢中になり始めていて、それは流行のニュー・ウェイヴだった。当時は、ラッシュやレッド・ツェッペリンなどは全然クールではなく、長髪でハードロックに夢中になっていたら、それは間違いなくダサい人扱いだった。当時、僕はラッシュとポリスがお気に入りのバンドだったんだけど、ラッシュのアルバムは少し隠していたよ。

“The Spirit Of Radio”は、ラッシュに対する多くの人々の認識を大きく変えた。ラジオで大ヒットした曲で、堂々と素晴らしいポップソングであることが大好きだ。僕はいまだにイントロが全く分からず、拍子やカウントの仕方も分からない。曲を遅くして理解しようとしたけど、僕がやっていることの範囲内ではなかった。

それでも、クラシック・ロックのラジオ局をつければ“Ｔhe Spirit Of Radio”が聴ける。こんなにめちゃくちゃで面白いことをやりながら、音楽を知らない人にも完全に理解できるようなバンドがどれくらいいるだろう？ラッシュは、音楽をめちゃくちゃにしても素晴らしいポップソングを作れることを証明したんだ！

彼らは（ファンタジー・テーブルトークRPG）「ダンジョンズ&＆ドラゴンズ」を少し離れ、曲作りを合理化し、古いものよりも現実的なものを扱うようになっていた。それこそがこのアルバムの好きなところだ。ラッシュもクイーンも時代に合わせて変化することができ、ニュー・ウェイヴが大流行していた頃に出したレコードは、僕のお気に入りのアルバムのひとつだ。『In Through The Out Door』はレッド・ツェッペリンのアルバムの中で最も好きなものの一つだし、『Permanent Waves』はラッシュのアルバムの中で最も好きなものの一つだ。

念のために言っておくけど、彼らがプログレのルーツを完全に放棄したわけではない。“Natural Science”は、アルバムの中で最も気に入っている曲で、昔のラッシュのような曲です。9分以上の長さで、3つのパートに分かれている。トラックの途中には非常に素晴らしいドラミングがあり、複雑であると同時に親しみやすいものとなっている。

そう、『Permanent Waves』が大好きなんだ。ジャケットの、残骸の前に立っている女の子の絵もね。まさにラッシュのジャケットだ。でも、伝統的な裸の男のロゴが前面に表示されなかったことに少しがっかりしたことを認めなければならない。

これは彼らが将来取り組むべきことだと思う。裸の男のお尻を復活させてくれ！」

詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.loudersound.com/features/rush-permanent-waves-by-taylor-hawkins